事業モデル
同社はヘアカットサービスに特化した「QB HOUSE」「QB PREMIUM」「FaSS」の3ブランドを展開する持株会社です。国内事業では直営およびフランチャイズ(FC)の両形態で展開しており、特に鉄道事業者の子会社との連携を含む多様な運営体制を構築しています。
2024年6月期より、海外事業の重要性が高まっていることを背景に、単一セグメントから「国内事業」と「海外事業」の2つに区分変更しました。各ブランドは、利便性を追求する「QB HOUSE」、個性を引き出す「QB PREMIUM」、シンプルさを追求する「FaSS」と、それぞれ異なる顧客ニーズに対応しています。
KPI
当連結会計年度における売上収益は25,543百万円となり、前年同期比で3.2%の増加を記録しました。国内事業では価格改定やキャンペーンの拡大により客数が堅調に推移し、海外事業においても各地域での新規出店や戦略的な展開により成長が見られました。
店舗数に関する目標として、2026年6月期には770店舗、2029年6月期には966店舗を目指す計画を掲げています。特に海外事業では、シンガポールや香港での成果に加え、米国やベトナムなど新規進出エリアでの基盤構築が進んでいます。
成長ドライバー
中期経営計画「NEXUS」のもと、人財投資とDX投資の推進が成長の柱となります。具体的には、顧客利便性向上のためのアプリ開発を進めており、会員登録やカットカルテなどの機能を順次導入することで、リピート率の向上と運営効率化を図ります。
海外事業においては、地域特性に合わせた戦略を使い分けています。アジア圏では多店舗・低価格帯モデルでシェア拡大を目指す一方、北米では少店舗・高価格帯ビジネスを展開するなど、グローバルな成長基盤の構築を加速させています。
リスク
人財確保に関するリスクとして、理容師や美容師の資格取得者減少に伴う採用難や、労働環境の変化による離職への懸念があります。これに対し、教育研修施設の増設や待遇・労働環境の改善を通じて、スタッフの定着率向上と育成体制の強化で対応しています。
海外事業特有のリスクとして、各国の文化・法規制・経済状況の違いによるカントリーリスクを認識しています。これらに対しては、各国での情報収集や商標登録の徹底、およびグループ内での対応策の検討を通じて、予期せぬ事態への備えを進めています。
競合
ヘアカット市場においては、消費者のニーズ多様化や競合する総合サロンの低価格化といった競争環境の変化に直面しています。同社は「QB HOUSE」以外の複数ブランド展開や海外展開を推進することで、リスクの分散と差別化を図っています。
また、独自の強みとして、利便性の高い好立地への出店と、高度な技術を習得するための研修体制の構築を挙げています。新券売機の導入やアプリ開発といったテクノロジーの活用により、競合他社との差別化と顧客利便性の向上を同時に追求する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,327円となっています。この時の時価総額は約175.4億円であり、PERは15.77倍、PBRは1.16倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.07%となっています。これらの指標は、現在の市場環境における同社の評価を反映した数値です。
