事業モデル
同社は半導体に関連する設計、生産、販売、サービスを幅広く展開しており、主に3つのセグメントで構成されています。電子システム事業では、車載やデータセンター向けに不可欠な半導体検査装置やバーンインボードの開発・製造を行っています。
マイクロエレクトロニクス事業では、アナログおよびデジタルLSIの設計受託やIPコアの開発、技術者の派遣など高度な設計技術を提供しています。製品開発事業では、独自の画像処理技術を活かした産業用カメラや見守り機器などのシステム開発・製造を行っています。
KPI
当事業年度の売上高は6,485,529千円となり、前事業年度と比較して0.5%の微減となりました。一方で、営業損失は169,825千円を計上しており、前事業年度の黒字から転落する結果となっています。
研究開発活動については、当事業年度で総額160,070千円を投じており、特にマイクロエレクトロニクス事業におけるIPコアの研究に重点を置いています。各セグメントにおいて、次世代技術への対応に向けた継続的な投資が行われています。
成長ドライバー
成長の源泉として、AI需要の拡大に伴うデータセンター向け高性能ロジック半導体やメモリの堅調な推移が期待されています。特にマイクロエレクトロニクス事業では、次世代電気自動車向けのLSI設計受託に注力しており、良好な受注状況を維持しています。
製品開発事業においても、海外のATMやコンビニ向け機器、防衛関連分野などにおいて計画を上回る受注を獲得しており、将来的な業績拡大に向けた前向きな要因となっています。また、2026年度に向けた新IPコアの開発など、次世代技術への早期対応も推進されています。
リスク
半導体業界特有の「シリコンサイクル」による景気変動や、地政学的リスクに伴う資材・部品の調達コスト高騰が経営に影響を及ぼす可能性があります。特に車載向け市場における需要動向の不透明感は、同社の主要な事業領域において重要な懸念事項です。
また、特定の顧客に対する高い依存度や、競合他社との激しい価格競争による販売価格の下落リスクも存在します。さらに、為替相場の変動や金利上昇に伴う借入コストの増加など、外部環境の変化に対して柔軟な対応が求められる状況にあります。
競合
同社は半導体検査装置やLSI設計といった高度な技術を要する分野で事業を展開しており、独自の強みを有しています。特に画像処理技術を用いたシステム開発においては、自社工場での一貫生産体制により高い信頼性と安定供給を実現しています。
競合他社との競争においては、技術革新のスピードが非常に速いため、顧客ニーズに対する先行対応が重要となります。同社は、高度な設計・製造能力を武器に、差別化された製品提供と強固な顧客関係の維持を通じて優位性を確保する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の市場データにおいて、株価は867円となっており、時価総額は約37.6億円です。同日のデータに基づくPBRは1.64倍と算出されています。
また、同日のデータにおける配当利回りは1.75%となっています。これらの数値は、同社が保有する技術資産や事業基盤を評価する上での基礎的な指標となります。
