事業モデル
同社は電力機器、計量、GXソリューション、光応用検査機器の4つの主要事業を展開しています。特に電力機器事業では、受変電・配電用機器や監視制御システムの製造販売および工事請負を主力としています。
計量事業では各種計器の提供を行い、GXソリューション事業ではEV向け急速充電器やスマートグリッド関連製品を提供しています。光応用検査機器事業では三次元検査装置などの高度な技術を要する製品を展開し、多角的な事業ポートフォリオを構築しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は112,093百万円となり、前年同期比で5.1%の増加を記録しました。このうち電力機器事業が63,864百万円と大きな割合を占め、同セグメントの利益も前年比54.5%増と大きく伸長しています。
一方で、計量事業は売上高がほぼ横ばいながら研究開発費の抑制により増益となり、GXソリューション事業は黒字に転換しました。光応用検査機器事業は半導体業界の動向を反映し、売上・利益ともに前年を下回る結果となっています。
成長ドライバー
成長戦略として、EVインフラ事業における「SERA」ブランドの展開加速や次世代超急速充電器の開発に注力しています。また、スマートメーター関連では自動化された製造ラインの整備により、安定的な供給体制を構築しています。
さらに、半導体需要の拡大を見据えた先端技術への投資や、工場DX・自動化による生産能力の増強も推進しています。これらの取り組みは、2027中期経営計画における「成長ストーリーの再構築」の一環として位置付けられています。
リスク
主要なリスクとして、電力会社向け製品販売に対する高い依存度が挙げられており、同社売上高の39.1%を東京電力パワーグリッドが占めています。このため、電力会社の投資動向が業績に大きな影響を与える可能性があります。
また、原材料である鉄や銅などの価格高騰によるコスト増、およびサイバー攻撃による情報漏洩や事業停止のリサーチも特定されています。これらに対し、調達先の多様化やセキュリティ対策の強化、品質管理体制の再構築を進めることでリスク低減を図っています。
競合
電力機器分野においては、高度な技術力を要する受変電設備プラントなどの大型案件において強固な地位を築いています。特に特定の主要販売先との長年の関係に基づく安定した受注基盤を有しているのが特徴です。
一方で、GXソリューションや光応用検査機器といった成長領域では、先端技術の高度化や市場動向への迅速な対応が求められます。これらの分野では、競合に対する優位性を確保するため、継続的な研究開発と製品ラインアップの拡充を戦略的に進めています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の株価は7,680円となっており、同日の市場データに基づく時価総額は約1219.8億円です。この際のPERは18.76倍、PBRは1.73倍と算出されています。
また、同日時点での配当利回りは1.74%を記録しています。これらの指標は、同社が保有する資産価値や将来の成長期待を反映した水準となっています。
