事業モデル
同社は電子基板、テストシステム、鏡面研磨機、産機システムの4つの主要事業を展開しています。特に電子基板事業では、FPCの設計から製造、最終検査までを完全社内一貫体制で行うことで、短納期かつ高難度な顧客ニーズに対応しています。
テストシステム事業では、通電検査機や外観検査機を提供し、高度化する基板への対応を進めています。また、鏡面研磨機や産機システムにおいても、独自の技術力を活かした製品提供により多角的な事業展開を行っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は3,751百万円となり、前年同期比で6.6%の増収を記録しました。このうち電子基板関連の売上高は2,409百万円に達し、同セグメントの利益は前年同期比で50.5%の大幅な増加を見せています。
一方でテストシステム事業は、一部製品の販売減少により売上高が35.4%減少し、赤字を計上しました。しかし、産機システム事業が黒字転換するなど、多角的な事業展開によって全体の営業利益は142百万円(前年同期は54百万円の営業損失)へと改善しています。
成長ドライバー
成長戦略として、医療機器やヘルスケア分野における高密度・微細化ニーズへの対応を強化しています。特にFPC試作と中小ロットの量産を柱とし、設計段階からの技術提案による共同開発を通じて付加価値を高める方針です。
また、テストシステム事業ではAI技術を活用した欠陥検出能力の向上や、検査パラメータの自動設定システムの開発を進めています。さらに、2025年に締結した販売代理店との連携強化により、国内外での販路拡大と安定的な収益確保を目指しています。
リスク
電子基板事業においては、特許権を持たない従来工法による製造を行っているため、新技術の登場や競合企業の参入による競争激化がリスクとなります。また、顧客の海外移転に伴う対応力の低下や、量産メーカーとの価格競争も懸念される要因です。
テストシステム事業では、検査手法の標準がないため、他社が提供する異なる手法が主流となった際の市場縮小リスクがあります。さらに、製造メーカーによる検査工程の内製化が進んだ場合にも、同事業の市場規模に影響を及ぼす可能性があると認識されています。
競合
電子基板分野では、短納期・少量生産への対応力を強みとしていますが、量産メーカーとの競合や技術革新による参入障壁の低下が課題となります。独自の強みとして、設計から最終工程までをカバーする一貫体制と、高度な微細配線技術の活用があります。
テストシステム事業においては、AI技術の導入や自動化による差別化を図ることで競合他社との優位性を確保しようとしています。また、産機システム事業では、顧客仕様に合わせたカスタマイズ提案を行うことで、単純な価格競争からの脱却を図り、独自の立ち位置を築いています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は305円となっています。この時の時価総額は約17.7億円であり、PERは7.36倍、PBRは0.64倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは1.01%となっています。これらの指標は、同社が保有する技術力や多角的な事業ポートフォリオを背景とした評価を反映しています。
