事業モデル

事業は「サービスソリューション」「ハードウェアソリューション」「ユビキタスソリューション」の3セグメントで構成されています。特に主力となるサービスソリューションでは、コンサルティングやクラウド、マネージドサービスなど多岐にわたる提供価値を展開しています。

ハードウェア面では、サーバやネットワーク機器などのプロダクトを提供しつつ、近年の動向として1FINITYの設立等による機能集約を進めています。また、デバイスソリューションを非継続事業へ移行するなど、より高付加価値なサービスへのリソース集中を図る構造へと変革しています。

KPI

全社連結の調整後営業利益率は、2020年度の6.6%から2025年度には11.2%へと大きく伸長しました。この推移は、収益性の高いサービスソリューションへのシフトが奏功していることを示唆しています。

特にサービスソリューションにおける調整後営業利益率は、同期間で6.0%から15.4%へと倍増しており、目標とするマイルストーンを達成したと評価されています。また、同セグメントのグロスマージン率も前年度比で2ポイント改善し、38.7%に達しています。

成長ドライバー

成長の核となるのは、Uvanceおよびモダナイゼーションによるビジネスモデルの変革です。これらは従来の人月ベースから、提供価値や成果に基づく収益構造への転換を推進しており、2025年度の売上構成比は41%に拡大しました。

さらに、生成AIの普及に伴う高度なデータ活用ニーズや、レガシーシステムのモダナイゼーション需要が追い風となっています。特にUvance内では、データ&AI領域を中心としたVertical領域の成長が顕著であり、将来的な成長の源泉として期待されています。

リスク

サイバー攻撃の高度化に伴うセキュリティリスクは、最重要課題の一つとして特定されています。生成AIを悪用した巧妙な攻撃やサプライチェーンを通じたリスクへの対応など、多層的な防御体制の構築が求められています。

また、製品やサービスの品質に関する不備も重要なリスクとして認識されており、これらに対する厳格な管理体制を整備しています。リスク・コンプライアンス委員会を中心に、全社的なモニタリングと迅速なエスカレーション体制を構築し、事業への影響を最小化する取り組みを継続しています。

競合

市場環境は、従来型の基幹システムが縮小する一方で、クラウド移行やデジタル化に向けた投資が堅調に推移する構造へと変化しています。この中で同社は、単なる機器提供から高度なコンサルティングを含むサービスへのシフトを加速させています。

特に生成AIなどの先端技術を活用したソリューションにおいて、競合他社との差別化を図る戦略をとっています。ハードウェアの機能集約や専門会社の設立を通じて、グローバルでの競争力を高めるための体制構築を進めています。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、株価は3,283円となっており、時価総額は約55495.5億円です。PERは18.52倍、PBRは2.74倍と算出されています。

配当利回りは1.72%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価が反映されています。これらの数値は、同社が進めるサービスへの構造転換と、それに伴う収益性の改善を市場が注視していることを示唆しています。