事業モデル

同社は「サービスソリューション」「ハードウェアソリューション」「ユビキタスソリューション」の3つの主要セグメントを展開しています。特に主力となるサービスソリューションでは、コンサルティングやクラウド、システムインテグレーションなど多岐にわたるデジタルサービスを提供しています。

ハードウェア面では、サーバーやネットワーク機器などのプロダクト提供に加え、保守・監視を含むサポートサービスを統合的に展開する体制を構築しています。2025年7月にはネットワーク関連事業を集約した新会社を発足させるなど、グローバルでの競争力強化に向けた組織再編を進めています。

KPI

同社は、従来の「人月」に基づくビジネスモデルから脱却し、提供価値や成果に基づいた収益構造への転換を推進しています。この取り組みにより、サービスソリューションの調整後営業利益率は2020年度の6.0%から2025年度には15.4%へと大幅に伸長しました。

また、非財務指標として従業員エンゲージメントや顧客NPSを重視しており、これらが生産性向上や受注額増加に寄与する関係性を定量的に把握しています。これらの指標を経営管理の高度化に活用することで、持続的な企業価値の向上を目指す方針です。

成長ドライバー

成長の核となるのは、Uvanceおよびモダナイゼーションによるサービスソリューションの拡大です。Uvanceの売上収益は2025年度に7,093億円に達し、前年度比で47%増と大幅な伸長を見せています。

特にデータやAI領域を中心とした垂直(Vertical)領域の需要が追い風となっており、同セグメントの構成比も拡大しています。また、生成AIの活用によるデリバリーの自動化や、価値ベースのプライシング戦略が将来的な採算改善の持続可能性を高めています。

リスク

事業運営における最重要課題として、サイバー攻撃の高度化に伴うセキュリティリスクを特定しています。巧妙化する攻撃による情報漏洩やシステム停止は、企業の信頼失墜や法的制裁につながる可能性があるため、厳格な管理体制を敷いています。

また、製品やサービスの品質に関する不備も重要なリスクとして認識されています。これらに対し、取締役会直属の委員会や専門の事務局を設置し、多層的な防御体制と迅速なエスカレーションルールの整備を通じて、リスクの低減と影響の最小化に取り組んでいます。

競合

同社は、レガシーシステムのモダナイゼーションやクラウド化・デジタル化への投資が堅調に推移する市場環境において、独自の立ち位置を築いています。既存のIT市場が緩やかに縮小する中で、高度な技術力を要する領域での需要を取り込んでいます。

特にAIやデータ分析といった先端テクノロジーを活用したビジネスプロセスの変革において、強みを発揮しています。ハードウェアとソフトウェアの両面からアプローチすることで、顧客のDX推進を包括的に支援する体制を構築し、競争優位性を確保しようとしています。

バリュエーション

2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,750円となっています。この時点での時価総額は約63615.2億円と算出されています。

また、同日のデータに基づくPERは21.05倍、PBRは3.13倍となっており、配当利回りは1.50%を記録しています。これらの指標に基づき、市場における評価の推移を注視する必要があります。