事業モデル

同社はパブリックソリューション、エンタープライズソリューション、コンポーネントプロダクツ、EMSの4事業を展開しています。特に公共・金融分野において、単なる機器販売から運用・保守を含む長期契約型への収益構造転換を進めています。

各事業では、道路や航空などのインフラシステム、ATMや決済端末、IoTデバイス、受託製造など多岐にわたるソリューションを提供しています。2026年度からは、より成長市場へ焦点を当てた3セグメントへの再編を予定しており、戦略的な構造改革を進めています。

KPI

当連結会計年度の売上高は4,216億円となり、前年度比で308億円の減収となりました。一方で営業利益は188億円と前年比2億円の増益を確保し、純利益は特別利益の計上等により大幅な増益を達成しています。

パブリックソリューション事業では売上高1,397億円、営業利益181億円と好調に推移しました。エンタープライズソリューション事業は大型案件の反動で減収となりましたが、生産効率化により一定の利益率を維持しています。

成長ドライバー

成長戦略として、防衛需要の拡大に向けた生産能力の増強や、海外装備への対応強化を推進しています。また、次世代ネットワークへの対応や公共需要への対応力強化も重要な柱となっています。

技術革新の面では、光電融合市場やGaNパワー半導体市場での事業化を加速させています。特にCFB技術を用いた異種材料集積など、高度な技術力を基盤とした次世代デバイスの開発に注力しています。

リスク

海外市場における地政学的リスクや、エネルギー不足、物価上昇によるサプライチェーンの混乱が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、調達先の拡大や代替部材の確保などの対策を講じています。

また、為替変動や金利動向、さらには各国における法規制の遵守も重要なリスク要因として認識されています。特に海外拠点の運営においては、紛争や自然災害といった予期せぬ事態に対する対応体制の整備を進めています。

競合

同社は社会インフラを「止めない」運用責任を競争軸に据え、信頼性の高いソリューションを提供しています。公共・金融分野において、機器提供から長期的な保守・更新を含むサービスへの転換を図ることで優位性を構築しています。

競合環境においては、高度な技術力と人財を活かした独自の強みを維持しつつ、他社との差別化を図っています。特に防衛や公共インフラといった高い信頼性が求められる領域において、確固たる地位の確立を目指しています。

バリュエーション

2026年8月13日時点の市場データにおいて、株価は2,960円となっています。同日のデータに基づくPERは11.12倍、PBRは1.39倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは2.36%となっており、安定した財務基盤を背景とした投資判断の材料を提供しています。