事業モデル
同社は「混合分散」「精密塗布」「高精度成形」を柱とする独自の「アナログコア技術」を強みとしています。この技術を基盤に、エネルギー、機能性部材料、光学・システム、価値共創の4つのセグメントで事業を展開しています。
特にエネルギー分野では一次電池や全固体電池などの電池製品を、機能性部材料では粘着テープや塗100型セパレータなどを提供しています。また、光学・システムでは車載カメラレンズユニット等の高度な技術を要する製品を取り扱っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は、一部原材料費の高騰や特定製品の減収影響を受け、129,429百万円となりました。セグメント別では、エネルギーが42,458百万円、機能性部材料が32,614百万円、光学・システムが36,413百万円、価値共創事業が17,944百万円を記録しています。
利益面では、原材料費の高騰や一部製品の減収により営業利益は7,891百万円となりました。一方で、持分譲渡に伴う特別利益の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比で大幅な増加を記録しています。
成長ドライバー
同社は「アナログコア技術」を軸とした事業群に対し、積極的な成長投資を行う方針を掲げています。特にエネルギー分野では、2025年5月に生産終了した角形リチウムイオン電池に代わり、次世代の全固体電池へ注力する計画です。
研究開発活動においても、全固体電池の研究や社会課題解決に向けたモジュールの開発を推進しています。また、機能性部材料では車載用途や次世代通信を見据えた電磁波対策部材の開発など、技術革新を通じた競争力の維持を図っています。
リスク
原材料価格の変動リスクとして、石油化学製品や希少な物質を原料とする製品が多く、原油価格の動向が業績に影響を及ub可能性があります。また、為替相場の変動も海外売上高の比率が高いため、経営成績に影響を与える要因となります。
地政学的リスクや経済環境の変化も重要な課題として認識されています。特に中国における製造拠点の多さから、現地の政治的・経済的な動向が供給体制や業績に影響を及ぼす可能性があるため、適切な対応が求められています。
競合
同社の事業分野では多様な競合が存在し、一部の製品では汎用品化や低コストな地域での製造が進むことで価格競争が激化しています。これに対し、同社は技術、品質、ブランド力の強化による差別化を図る方針です。
特に高度な技術を要する領域では、独自の「アナログコア技術」に基づく付加価値の提供に注力しています。中長期的に競争力が確保困難と判断される製品については、リソースの移管や撤退を行うなど、ポートフォリオの最適化を進めています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,397円となっています。この時点での時価総額は約895.4億円と算出されています。
また、同日のデータに基づくPERは12.02倍、PBRは0.99倍となっており、配当利回りは2.31%を記録しています。
