事業モデル
同社はOA機器やAV機器、通信機器などの電子機器に使用される機構部品および機能部品を製造・販売しています。日本国内のみならず、東南アジア、中国、北米といったグローバルな拠点を展開し、各地域の需要に対応する体制を構築しています。
特に海外拠点では、現地での生産と販売を連携させることで、地域特性に合わせた供給体制を実現しています。また、特定の製品だけでなく、多岐にわたる電子機器の基盤となる部品を提供することで、幅広い産業への貢献を行っています。
KPI
中期経営計画において、自己資本利益率(ROE)の向上と株価純資産倍率(PBR)1倍を目標として掲げています。2027年12月期の連結業績目標としては、売上高450億円、営業利益42.5億円、親会社株主に帰属する当期純利益34億円、ROE 8.0%以上を目指しています。
これらの目標達成に向け、同社は「高付加価値ビジネスの拡大」を最重要課題として位置づけています。独自の技術力を活用した製品の高度化により、持続的な成長と収益力の強化を図る方針です。
成長ドライバー
成長の源泉として、LCP(液晶ポリマー)樹脂のフィルム化や、5G・ミリ波通信に対応する低誘電フィルムなどの高付加価値製品の開発に注力しています。特に熱対策や電波対応といった高度な技術が求められる分野での展開を強化しています。
また、企業間連携や協業を通じた新たな成長の柱の構築、主要顧客との関係深化によるシェア拡大も推進しています。さらに、管理部門のDX推進により生産性を向上させ、より付加価値の高い提案型ビジネスへの転換を目指しています。
リスク
事業環境としては、最終製品の販売動向や流行の変化が、同社が供給する部品の需要に直接影響を及ぼすリスクがあります。また、原材料価格の高騰や特定の地域における需給バランスの変動も、経営成績に影響を与える要因となります。
さらに、急速な技術革新への対応遅れや、為替相場の変動による連結業績への影響、地政学的リスクに伴うカントリーリスクも課題として認識されています。これらのリスクに対し、拠点の分散化や「対策本部」の設置など、多角的な対策を講じています。
競合
同社は電子機器向け部品の製造において、独自の加工技術と製品の複合化により競争優位性を確立することを目指しています。特に高度な技術が求められる分野では、顧客ニーズに合わせた付加価値の高い提案を行うことで差別化を図っています。
市場環境としては、競合他社の動向や新技術の出現による影響を受ける可能性があります。これに対し、同社は独自の技術力を結集し、より高い付加価値を提供することで、競争の激しいグローバル市場における優位性を確保する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の株価は3,395円であり、この時点での時価総額は約274.3億円となっています。同日のデータに基づくPERは11.96倍、PBRは0.76倍となっており、配当利回りは4.91%を記録しています。
これらの指標は、同社が掲げる「企業価値の向上」に向けた取り組みの過程にあることを示唆しています。特に高い配当利回りは、安定した事業基盤を持つ企業としての側面を反映しているものとみられます。
