事業モデル

同社は電子部品分野において、抵抗器、モジュール製品、電子デバイス、その他電子部品の製造・販売を主軸としています。特にモジュール製品では回路設計や高密度実装技術を背景に、顧客の開発段階から参入する高度な提供体制を構築しています。

また、金型および機械設備の製造・販売も展開しており、多品種に対応可能な生産拠点の分散化や連携により機動的な対応を行っています。さらに、IoTソリューションや超音章ソナーシステムなど、ソフトウェア技術を含むサービス分野への拡大も進めています。

KPI

当連結会計年度の売上高は43,128百万円となり、前年同期比でわずかな減少に留まりました。一方で営業利益は2,311百万円(同△11.1%)と、貴金属相場高騰による材料コストの上昇が影響しています。

中長期的な目標として、中期経営計画2027において、2027年度の売上高480億円、営業利益率7%以上、ROE10%以上を目指しています。また、PBR1倍以上や配当性向35%目処など、資本効率と株主還元の強化に向けた具体的な目標数値を掲げています。

成長ドライバー

成長戦略の柱として、モビリティ分野の電動化ニーズに対応したソリューションビジネスの展開を推進しています。特に自動車向け製品はライフサイクルが長く、安定的な収益基盤としての位置づけを強化する方針です。

また、IoT領域では「ForkMate」などのサブスク型サービスや、高度なセンサ技術を活用した新製品の開発に注力しています。ASEAN地域の生産体制およびインドでの販売体制の強化も、グローバルな成長に向けた重要な施策として位置づけられています。

リスク

電子部品業界特有の課題として、急速な技術革新や価格競争による過剰在庫のリスク、および原材料調達における地政学リスクやコスト高騰への懸念があります。これに対し、複数拠点からの調達や生産計画の最適化により対応しています。

また、海外売上高比率が高いため為替相場による業績変動の影響を受けやすい構造にあります。同社は米ドル建て取引の活用や為替予約の実施、さらには特定の顧客への依存度が高いモジュール製品におけるリスク管理を徹底することで、これらの影響を低減する取り組みを行っています。

競合

電子部品市場は技術革新のスピードが速く、高度な回路設計技術や実装技術が求められる競争の激しい環境にあります。同社はこれに対し、単なる部品供給にとどまらないソリューション提供による差別化を図っています。

特にモジュール製品においては、顧客の開発段階から参入する体制を構築することで、競合に対する優位性を確保しています。また、既存技術を活用したソフトウェアを含むサービス分野への展開により、付加価値の向上と競争力の維持を目指す戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,500円となっており、時価総額は約181.2億円です。この時点でのPERは9.12倍、PBRは0.70倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは4.11%となっています。同社は今後、資本効率の向上に向けた取り組みとして、PBR1倍以上やROE10%以上の達成を目指す方針を公表しています。