事業モデル
同社はコンデンサおよびその他の電子部品の製造・販売を主たる事業として展開しています。特にアルミ電解コンデンサを中核とし、材料から製品まで一貫した生産体制を強みとしています。
海外売上高の割合は2026年3月期に80.8%に達しており、グローバルな供給網と販売ネットワークを構築しています。また、コンデンサ用材料についても自社製造および関連会社を通じた展開を行っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は1,368億21百万円となり、前年同期比で11.5%の増加を記録しました。一方で営業利益は33億69百万円と、原材料の高騰等の影響により前年同期比で9.9%減少しています。
コンデンサセグメントでは売上高が1,318億23百万円(前年比11.7%増)に達しました。一方、その他セグメントの営業利益は原材料高騰の影響により、前年同期比で67.1%減少しています。
成長ドライバー
AIサーバー向けの高容量・高出力ハイブリッドコンデンサや、基板自立形アルミ電解コンデンサ「KHRシリーズ」の開発・拡販を推進しています。これらの製品は、データセンター投資の拡大や次世代GPUの普及といった市場環境の変化に対応するものです。
さらに、車載向けの高耐熱化を実現した「HXGシリーズ」などの高付加価値製品へのシフトを進めています。同時に、海外生産移管や現地調達の推進によるコスト構造改革を行い、収益性の向上を図る方針です。
リスク
地政学的リスクに伴うエネルギー価格や原材料費の上昇が、製造コストを押し上げる要因として挙げられています。特にアルミ箔や薬品などの主要材料は、供給の安定確保とコスト管理が重要な課題となっています。
また、海外売上比率が高いため為替レートの変動による業績への影響も想定されます。さらに、競合他社との価格競争や、半導体供給不足に起因する電子機器生産への制約もリスク要因として特定されています。
競合
同社はアルミ電解コンデンサにおいて、材料開発から製品販売まで一貫した生産体制を強みとしています。この体制を活かし、生産システムの効率化によるコストダウンと高付加価値製品の展開で競争力を強化しています。
市場環境としては、AIサーバーや車載向けなど成長性の高い分野での需要拡大が見込まれています。競合他社との価格競争が激化する汎用品(マス)市場においては、最適地生産や調達の推進によりコスト構造を改善し、シェア奪還を目指しています。
バリュエーション
2026年8月14日時点の株価は3,165円となっており、同日の時価総額は約865.2億円です。この時点におけるPERは45.87倍、PBRは1.22倍と算出されています。
同日の市場データに基づく配当利回りは0.79%となっています。これらの指標は、成長市場への投資と事業構造の変革を進める現状の経営戦略を反映した数値となっています。
