事業モデル

同社は、抵抗器、IC、複合部品などの電子機器用回路部品の開発・製造・販売を展開する企業です。日本国内の高度技術製品や高付加価値製品の生産に加え、アジア圏でのコスト優位性を活かした生産体制を構築しています。

グローバルな展開を見据え、アメリカやヨーロッパにも販売拠点を配置し、世界規模での供給体制を整えています。特に自動車向けやデータセンター向けのAI関連機器など、信頼性が求められる分野に強みを持っています。

KPI

当連結会計年度の売上高は72,287百万円となり、前年同期比で12.7%の増加を記録しました。この成長は、円安傾向による影響や、自動車・AI関連機器向け需要の堅調な推移に支えられています。

利益面では、原材料価格の上昇という逆風があるものの、売上の拡大により営業利益は前年同期比210.0%増の3,646百万円となりました。経常利益も大幅な伸びを見せており、収益性の向上が確認できます。

成長ドライバー

成長の主要な原動力として、カーボンニュートラルに向けた自動車市場の拡大と、AI技術普及に伴うデータセンター向け需要の急増が挙げられます。特にxEVや高度な自動運転機能を支える高信頼性・高性能な電子部品への需要は非常に強固です。

また、同社は「2030ビジョン」に基づき、ROIC経営を軸とした利益成長と効率向上を目指しています。製品ポートフォリオの最適化や技術戦略の推進により、次世代の社会課題解決に向けた価値提供に注力しています。

リスク

原材料価格の変動が大きなリスク要因となっており、特に貴金属相場に左右される製品については、適切な価格転嫁が困難な場合に業績を圧迫する可能性があります。また、地政学的リスクやサプライチェーンの分断による供給への影響も注視が必要です。

さらに、為替レートの変動やサイバーセキュリティへの脅威、競争激化に伴う製品価格の下落など、多角的なリスクが存在します。これらに対し、同社は複数拠点での生産推進や情報セキュリティ体制の強化を通じて対応を図っています。

競合

電子部品業界では、国際的な価格競争に加え、品質、信頼性、供給能力、技術提案力などを総合的に備えた企業体制が求められる厳しい環境にあります。特に自動車分野やAIサーバー分野では、高度な技術力が参入障壁となります。

同社は、これらの競争環境に対応するため、新製品の投入とコスト削減の両面から利益確保に取り組んでいます。また、強靭なサプライチェーンの構築や、顧客との信頼関係を深めるための専門性の高い提案により、差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,530円となっています。この時の時価総額は約902.4億円と算出されています。

同日の指標として、PERは22.83倍、PBRは0.99倍を記録しています。また、配当利回りは2.59%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。