事業モデル

「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」を主軸とした会員制のフィットネス事業を展開しており、国内および海外でフランチャイズ展開を行っています。国内では加盟店への経営指導やノウハウ提供を行い、海外でもグローバルフランチャイザーとして世界約30カ国での展開を支える体制を構築しています。

また、単一のフィットネス事業に留まらず、「メンズ・カーブス」や「ピント・アップ」といった新業態も展開し、多様な層に向けた健康インフラとしての提供を目指しています。会員向けの物販事業も重要な柱の一つとして位置づけられており、食生活の相談を通じた商品販売など多角的なアプローチを行っています。

KPI

当連結会計年度において、カーブス会員数は前年度比4.6万人の純増を記録し、86.3万名と過去最高を更新しました。この会員数の増加に伴い、チェーン売上高も前年比5.7%増の856億円に達し、会費入会金および会員向け物販売の両面で過去最高を更新しています。

また、顧客満足度調査において11年連続第1位を獲得するなど、高い顧客満足度が低い退会率に寄与していることが示されています。さらに、新規出店数や既存店舗の会員数増加など、多角的な施策が事業成長の基盤を支えています。

成長ドライバー

中長期経営戦略として「カーブスグループ中期ビジョン2030年・2035年」を掲げ、2030年8月期までに店舗数2,600、会員数120万人を目指す野心的な目標を設定しています。特にメンズ向けやピント・アップといった新業態の拡大が、将来的な成長の柱として期待されています。

また、海外事業においては欧州圏を重点地域と位置づけ、展開の強化を図っています。国内においても、会員向けの物販における定期便契約者数が過去最高となるなど、単一の会費モデルに依存しない収益構造の多角化が成長の源泉となっています。

リスク

事業構造としてカーブス事業への依存度が高く、景気や消費環境の変化により健康への投資意欲が減退した場合、他業態で補いきれないリスクがあります。また、原材料を海外から輸入するプロテイン等の製品については、円安や天候不用意によるコスト高騰の影響を受ける可能性があります。

さらに、人材確保の難化や離職者の増加は、接客サービスにおいて重要な店舗運営に支障をきたす要因となります。加えて、フランチャイズ展開における加盟事業者とのトラブルや訴訟、さらには気候変動に伴う自然災害による施設への影響など、多角的なリスクへの対応が求められています。

競合

同社は「女性だけの30分健康フィットネス」という独自のポジションを確立しており、特定のターゲット層に向けた高い顧客満足度を実現しています。競合他社との差別化要因として、科学的根拠に基づいたエクササイズプログラムの提供や、充実したノウハウの共有によるフランチャイズ展開が挙げられます。

また、単一のフィットネスだけでなく、男性向けや高齢者向けの新ブランドを順次立ち上げることで、市場の広がりを取り込もうとしています。これらの多角的なアプローチにより、既存の競合環境を超えた独自の健康インフラとしての地位確立を目指しています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は955円であり、同日の時価総額は約855.6億円となっています。この時点でのPERは19.88倍、PBRは3.67倍と算出されています。

また、同日時点における配当利回りは2.09%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。これらの数値は、成長に向けた投資と現在の収益性のバランスを反映した評価となっています。