事業モデル

当グループは、東京都および神奈川県北東部を主たる営業エリアとするきらぼし銀行を中心に、預金や貸付といった伝統的な銀行業務を展開しています。さらに、デジタルバンクであるUI銀行を通じて、アプリを活用した非対面サービスの提供や金融・非金融のシームレスな連携を目指すなど、多角的なアプローチを行っています。

また、リース事業や証券、コンサルティング、フィンテックといった幅広い分野をカバーする子会社群を有しており、多様なサービスを提供しています。これらの機能を統合し、地域社会の発展に貢献しながら、顧客のあらゆるライフステージにおける課題解決に取り組む体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度において、貸出金は前年比で2,973億円増加し、5兆2,775億円となりました。これに伴い、貸出金利回りの上昇やメイン化取引の推進により、銀行事業における経常収益は前年比358億円増の1,665億円を計上しています。

また、資金運用に関する指標では、資金運用利回りが前連結会計年度比0.13ポイント上昇の1.62%となりました。一方で、預金残高もUI銀行による受入等の影響で778億円増加し、6兆1,854億円に達するなど、強固な資産基盤を維持しています。

成長ドライバー

中期経営計画において、当グループは「収益力の強化と収益構造の見直し」を掲げ、メイン化取引の推進やフィンテック等のデジタル戦略による収益化を加速させています。特にUI銀行のBaaS機能やAtoA決済機能を活用することで、低コストな普通預金の確保と顧客との関係深化を図る方針です。

さらに、リース事業やコンサルティングといった非金利ビジネスを含むフィービジネスの拡大にも注力しています。これらの取り組みを通じて、単なる貸付に留まらない多角的な収益源を構築し、グループ全体の競争力を高める戦略を実行しています。

リスク

金融機関として、景気動向や金利・為替の変動に伴う信用リスクへの対応が重要となります。特に、不動産価格の下落や貸出先の経営悪化による不良債権の増加、およびそれらに伴う貸倒引当金の積み増しが収益を圧迫する可能性があります。

また、市場環境の変化による有価証券の評価損や、金利・為替の変動に伴うデリバティブ取引等のリスクも管理対象となっています。これらのリスクに対し、同社はポートフォリオの分散化やヘッジ取引の実施など、適切な管理体制の構築に努めています。

競合

当グループは、首都圏を地盤とする地域密着型の金融機関として独自の立ち位置を確立しています。きらぼし銀行による対面型サービスの提供と、UI銀行によるデジタル特化型の利便性を融合させることで、多様な顧客層へのアプローチを実現しています。

競合他社と比較して、単一の銀行機能に依存せず、リースや証券、フィンテックといった幅広い事業領域を傘下に持つことが強みです。これらの多角的なサービス提供により、地域経済における存在感を高めるとともに、多様なニーズへの対応力を強化しています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,780円となっています。この時の時価総額は約5095.3億円であり、PERは13.89倍、PBRは1.29倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは1.69%となっており、安定した株主還元姿勢を示しています。これらの指標は、銀行業としての堅実な経営基盤を反映する数値となっています。