事業モデル
同社は自動車部品の製造・販売を主たる事業としており、製品は「新車用」と「補修用」の二つの大きな柱で構成されています。韓国子会社を中心に新車向けOEM供給を行い、世界各地の拠点を活用してブランド力を活かした補修用部品の提供を行っています。
主要な取扱製品には、駆動・伝達・操縦装置部品や冷却装置部品が含まれます。特に電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュールといった電動化対応製品の開発に注力しており、技術革新への対応を経営の基本方針として掲げています。
KPI
当連結会計年度の売上高は105,280百万円となり、前年比1.5%増を記録しました。このうち、韓国セグメントでは電動化対応製品の販売拡大や退職給付費用の減少により、売上高67,530百万円(同0.1%増)、セグメント利益2,883百万円(同45.0%増)を達成しています。
また、研究開発活動については、韓国の技術研究所において160名体制で取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発費は1,977,522千円に達しました。特に電動化システムや熱管理システムのモジュール化など、次世代車両に向けた高度な技術開発を推進しています。
成長ドライバー
成長の主要な原動力は、CASEの潮流に対応した電動化関連製品の開発と生産体制の強化です。具体的には、電動ウォーターポンプや統合熱管理モジュールの研究開発を進めるとともに、ルマニアやインドなどの拠点拡充により顧客の現地納入ニーズに応えています。
また、補修用部品においては、既存製品の適用範囲拡大や新規アイテムの継続的な投入を通じてブランド力を強化しています。さらに、欧米を中心に上位Tierの部品メーカーが構成部品を外方化する動きを取り込むことで、さらなる販売拡大を目指す戦略を展開しています。
リスク
海外市場への展開において、各国の経済情勢や法規制、環境規制の変更による影響を受けるリスクがあります。特に中国では人件費の上昇や政策変更が懸念される一方、米国では低価格な競合製品との競争激化や、返品対応に伴うコスト負担などの課題が存在します。
また、海外売上高の比率が高いため、急激な為替変動による業績への影響も重要なリスク要因です。さらに、製品の品質に関するリコールや製造物責任賠償が発生した場合のコスト負担や、サプライチェーンの混乱による供給制約など、外部環境の変化に対する対応が求められています。
競合
同社は独立系メーカーとして、新車用と補修用の両市場で独自の立ち位置を築いています。特に補修用部品市場では、世界的な自動車保有台数の増加に伴い需要が拡大する一方で、中国を中心とした新興国メーカーとの価格競争や供給能力の競合が激化しています。
\nこれに対し同社は、品質と価格のバランスを追求しつつ、生産拠点の最適配置によるコスト競争力の確保で対抗しています。また、高度な技術力を要する電動化対応製品において優位性を確立することで、次世代の自動車市場における競争優位性の確保を図っています。
バリュエーション
2026年8月14日時点の株価は1,134円であり、同日の時価総額は約60.4億円です。この時点でのPBRは0.27倍と算出されており、市場における評価を反映しています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは4.76%となっています。これらの数値は、同社が保有する強固な事業基盤と将来の成長に向けた投資姿勢を示す指標となります。
