事業モデル

同社は、シール製品および電子部品の製造・販売を主軸とする事業を展開しています。シール事業ではオイルシールやOリングなどの高品質な製品を提供し、電子部品事業ではフレキシブルサーキット等の高度な技術を要する製品を取り扱っています。

これらの製品は、国内外の自動車メーカー、建設機械メーカー、電子機器メーカーなど多岐にわたる産業へ供給されています。特に海外売上高比率は約7割に達しており、グローバルな生産・販売体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は738,434百万円、営業利益は32,990百万円を計上しました。セグメント別では、シール事業が好調に推移し、人件費等の固定費増に対し価格改定や原価低減で対応しています。

一方で電子部品事業は、外部購入部品の動向や実販売の減少により営業利益が前年同期比55.6%減となりました。経営指標としては、売上高営業利益率およびEPSを重視し、資本効率性の向上を目指す方針です。

成長ドライバー

成長の柱として、電気自動車(BEV)や燃料電池自動車(FCV)といった次世代モビリティへの対応を強化しています。シール事業では、これらの車両に搭載可能な新製品の研究開発を積極的に進めています。

また、電子部品事業においても車載バッテリー向けのフレキシブルサーキットの採用が着実に進展しており、今後の物量拡大と収益性改善を見込んでいます。さらに、自動運転やカーボンニュートラルへの対応など、高付加価値な領域での技術革新を推進しています。

リスク

事業戦略面では、主要顧客である自動車・建機メーカーの業績動向や、競合他社との競争激化による価格下落のリスクを抱えています。特に新興国における現地メーカーの台頭は、今後の市場シェアに影響を与える可能性があります。

外部環境としては、原材料価格の変動や為替相場の変動が収益に直接的な影響を及ぼす構造となっています。また、地政学リスクに伴うエネルギー価格の高騰やサプライテンションの混乱など、不透明な国際情勢への対応も重要な課題とされています。

競合

同社はシール製品および電子部品の分野において、高度な技術力と安定した供給体制を強みとしています。特に長年の提携関係に基づく技術基盤は、競合他社に対する優位性を構築する要因となっています。

市場環境としては、自動車や電子機器のコモディティ化が進む中で、より高い付加価値を持つ製品へのシフトが求められています。同社は、新領域での製品開発や戦略的なプライシング活動を通じて、競争環境下での収益性向上を図る方針です。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は3,095円であり、時価総額は約4916.3億円となっています。同日の市場データに基づくPERは10.87倍、PBRは0.79倍と算出されています。

また、同日のデータにおける配当利回りは4.52%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社の事業基盤の強固さと現在の市場評価を反映しています。