事業モデル

同社はフィルター部門と燃焼機器部門の2つの柱で構成される企業集団です。売上高の約96%を占めるフィルター事業では、自動車用フィルターの製造・販売を主力としており、国内および海外市場へ展開しています。

燃焼機器部門ではガス機器の製造・販売を行っており、近年は厨房機器向けなどの需要に対応しています。また、独自のブランド「VIC」を活用した輸出活動や、高度な濾過技術・プレス技術を活かした製品開発を継続しています。

KPI

当事業年度の売上高は前年同期比11.2%増の81億円に達しました。原材料価格の上昇によるコスト増があったものの、生産効率の向上により営業利益は4億11百万円(同47.0%増)と大幅な伸びを記録しています。

セグメント別では、フィルター部門が売上高77億71百万円、燃焼機器部門が3億26百万円の売上を計上しました。特に燃焼機器部門では、販売価格の改定や製品拡販により営業利益が前年同期比320.1%増と急成長を見せています。

成長ドライバー

国内市場においては、付加価値の高い大型車用フィルターや、差別化された高性能オイルフィルター、プレス部品の拡販に注力しています。また、建設機械用フィルターメーカーとの信頼関係構築を通じた新規開拓も推進しています。

海外展開では、ブランド力を活かした企画立案型の営業活動を展開し、未開拓の国への進出や新製品の提案を強化しています。さらに、将来的な電気自動車の普及を見据え、M&Aを含む多方面からの情報収集を通じた新規事業の開拓にも取り組んでいます。

リスク

主力である自動車用フィルターは、次世代の電気自動車や燃料電池車への移行に伴い、将来的に需要が減少するリスクを抱えています。これに対し、同社は新製品の開発やM&Aを含む多方面からの情報収集により、新たな事業の柱を構築する方針です。

また、海外からの安価な製品流入による競争激化や、原材料価格の高騰、供給網の寸断といった外部要因もリスクとして認識しています。これらに対し、生産効率の向上、コスト削減、および強固なサプライヤーとの関係構築により、競争力の維持と安定的な調達体制の確保に努めています。

競合

自動車用フィルター市場では、東南アジア等からの安価な製品の流入により、コスト面での競争が非常に激化しています。同社はこれに対し、高品質・低コスト生産体制の確立や、企画立案型の営業活動による差別化で対抗しています。

燃焼機器分野においても、競合他社との品質・価格での競争が存在する中で、独自の技術力を活かした製品開発を進めています。特に、既存品と差別化した高性能製品への注力により、市場における優位性の確保を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は3,880円であり、同日の時価総額は約39.7億円となっています。この時点でのPERは17.54倍、PBRは1.24倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは2.84%となっています。これらの指標は、同社の事業基盤と成長への期待を反映した水準で推移しています。