事業モデル

同社は四輪車、二輪車、船外機、および電動車いすの製造販売を主軸とする多角的な事業展開を行っています。各事業において国内および海外の拠点を活用し、独自の販売ネットワークを通じてグローバルに製品を提供しています。

特に四輪事業ではインド市場を最重要と位置づけ、現地での高いシェア獲得と多様なパワートレインへの対応を進めています。二輪事業においてもインドやコロンビアなどでの販売が伸長しており、地域特性に応じた商品展開を行っています。

KPI

当連結会計年度の売上収益は6兆2,930億円に達し、前年比で8.0%の増加を記録しました。この成長は主にインドにおける良好な市場環境と、それに対応した生産・物流体制の最適化によるものです。

経営目標として、2030年度に向けた売上高8兆円、営業利益率10.0%、ROE13.0%の達成を目指しています。当連結会計年度における営業利益率は9.9%、ROEは13.8%となり、中期経営計画の初年度として概ね目標に沿った水準を確保しています。

成長ドライバー

成長の主要な原動力は、インド市場における圧倒的な存在感と、同地域での販売・生産能力の強化です。四輪事業ではSUVやMPVなどの高付加価値モデルの拡充に加え、エントリーモデルの開発にも注力しています。

また、二輪事業においても特定の地域で販売が伸長しており、成長に寄与しています。さらに、研究開発への積極的な投資を通じて、電動化技術や先進安全技術といった次世代モビリティへの対応力を強化し、中長期的な企業価値の向上を図っています。

リスク

気候変動に伴う低炭素社会への移行により、自動車の排出ガス規制強化による罰金や販売機会の喪失、研究開発費の増大がリスクとして挙げられます。また、特定の地域における高い売上依存度も経営上の留意点となります。

サプライチェーンにおいては、特定取引先への部品調達依存や、物流・生産拠点の被災といった物理的リスクへの対応が求められています。さらに、高度な技術革新を支えるための人財確保と育成、およびコンプライアンスの徹底も重要な経営課題として位置づけられています。

競合

同社は四輪、二輪、マリンという多角的な事業ポートフォリオを持つことで、多様な市場ニーズに対応しています。特にインド市場においては、高いシェアを背景とした強固な販売網とブランド力を武器に競争優位性を構築しています。

各地域において、現地のエネルギー事情や規制環境に適した製品ラインアップ(BEV、HEV、CNG等)を提示することで、競合他社との差別化を図っています。また、独自の技術哲学に基づいた「価値ある製品」の提供を通じて、顧客ロイヤルティの向上と市場シェアの維持を目指しています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は2,086.5円となっており、同日の時価総額は約40,254.3億円です。この水準におけるPERは9.17倍、PBRは1.14倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは2.49%となっています。これらの指標は、同社が強固な財務基盤を持ちつつ、成長投資を継続するフェーズにあることを示唆しています。