事業モデル

同社はダイレクトマーケティングを事業の根幹とし、コンタクトセンターを通じた電話、直接訪問、Webコンタクト等のチャネルで顧客企業の営業成果向上を支援しています。特にアウトバウンド領域に強みを持つほか、近年ではインバウンドを含むハイブリッド型や、DX推進に伴うバックオフィス業務を担うデジタルフルフィルメントにも注力しています。

これらの活動を通じて蓄積されるノウハウや「生の声」に基づく情報資産を活用し、コンサルティングや人材派遣などの付加価値の高いサービスを提供しています。また、AIの活用により定型的な業務を効率化する一方で、高度なヒアリングやクロージングなど人間にしかできない領域にリソースを集中させる戦略をとっています。

KPI

同社は主要な経営指標として売上高およびEBITDAを設定しています。当連結会計年度において、売上収益は22,694百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は2,133百万円(前年同期比48.7%増)を達成しました。

特にマーケティング事業においては、アウトバウンドやハイブリッド領域の受注が堅調に推移し、売上収益21,158百万円、営業利益3,303百万円と大きく伸長しています。一方でオンサイト事業は、人材供給の受託形態の変化により売上高が減少したものの、効率的な運営により営業利益を確保する構造へと移行しています。

成長ドライバー

成長戦略として、既存顧客の深耕および新規顧客の開拓に加え、高付加価値な3つの主要ドメイン(アウトバウンド、ハイブリッド、DXフルフィルメント)の売上比率拡大を進めています。特に通信インフラセクターなどからの安定した受注と、デジタルサービスの社会実装を支える新領域での成長が寄与しています。

また、人件費高騰や労働力不足といった環境変化に対し、生産性向上を背景とした価格転嫁の実施や、独自の教育体制・評価体系による優秀な人材の確保に注力しています。AIとの融合により、運営効率の改善と顧客体験価値の向上の両立を目指すことで、持続的な収益構造の構築を図っています。

リスク

事業環境の変化に伴う景気動向や、顧客企業の内製化方針による急激な業務量の変動が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、労働者派遣法や職業安定法などの法的規制への対応に加え、許認可の維持がオンサイト事業の継続において重要となります。

人材確保における深刻な人手不足や、それに伴う採用費・人件費の高騰も重要なリスク要因として認識されています。さらに、個人情報の漏洩による社会的信用の失墜や、サイバー攻撃等による情報システムへの障害、および高い割合で計上されているのれんに関する財務上の留意点が存在します。

競合

同社は、単なるアウトソーシングにとどまらず、高度なコンサルティングや人材育成を組み合わせた独自の強みを持つプロフェッショナル集団として位置づけられています。特に「生の声」を重視する姿勢により、顧客企業の営業・マーケティング機能を補完・代替する役割を担っています。

競合環境においては、労働力不足やDXの進展といった市場課題に対し、AIと人の強みを融合させたハイブリッドなアプローチで差別化を図っています。単一のサービスに固執せず、顧客企業の収益最大化に向けた最適なソリューションを提供することで、独自の立ち位置を確保しています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は362円であり、同日の時価総額は約164.9億円となっています。この時点におけるPERは12.61倍、PBRは1.13倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは2.62%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が反映されています。これらの指標は、提供された最新の市場データに基づいた数値です。