事業モデル

「Retty」という実名型グルメプラットフォームを運営し、独自のデータ資産を活用したビジネスを展開しています。このプラットフォームを通じて、飲食店向けの「飲食店支援サービス」と「広告コンテンツ」の2つの主要な柱を提供しています。

飲食店支援サービスは、月額固定の利用料を得るサブスクリプションモデルをベースとし、ネット予約などの従量課金も組み合わせたハイブリッド型です。これにより、単なる集客だけでなく、顧客管理や販促ツールとしての価値を提供し、安定的なストック型の売上構造を構築しています。

KPI

飲食店支援サービスにおける店舗数は、前事業年度の7,003件から当事業年度には7,435件へと増加しました。このうち固定契約を含む店舗は5,045件に達しており、安定した顧客基盤を構築しています。

売上高は1,630百万円(前年同期比4.4%増)となり、営業利益は19百万円を計上しました。これは、徹底したコスト構造の改革により固定費を前年度比で68百万円削減できたことが大きく寄与しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、実名型プラットフォームに蓄積される多岐にわたるデータと、それに基づくパーソナライズされた情報提供にあります。ユーザーの行動ログや「いいね」などのアクションデータを分析し、最適な飲食店情報を提示する仕組みが強みです。

また、ネット予約数の増加に伴う従量課金による売上の伸びも成長要因の一つです。今後も直販組織の強化や広告コンテンツにおける売上総利益の拡大、さらには周辺事業の新規立ち上げを通じて、収益性の向上を目指しています。

リスク

競合他社との競争激化により、参画店舗数や広告関連の受注が減少するリスクが存在します。また、検索エンジンのアルゴリズム変更など、外部要因によるプラットフォームへの流入減に対する懸念も挙げられています。

さらに、システムトラブルやインターネット接続環境の不具合、あるいはSNS上の不適切な口コミ管理の遅れなどがブランド毀損に繋がる可能性もあります。加えて、飲食店の人材不足や原材料高騰といったマクロ経済の変化が、契約解約を促す要因となるリスクも抱えています。

競合

国内には複数のグルメ情報サービスを提供する競合企業が存在しており、競争環境は非常に厳しいものと推察されます。これらの競合との差別化において、同社は「実名型」を前提とした信頼性の高いデータ蓄積を強みとしています。

独自のプラットフォーム上で構築されたユーザーの信頼感や、高度な分析に基づく最適化された情報提供が競争優位性の源泉となります。しかし、競合他社による技術革新や参入によって、この優位性が十分に確立できないリスクも内包しています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は120円であり、同日の時価総額は約17.9億円となっています。投資家が評価する際の指標として、PERは342.86倍、PBRは5.18倍を記録しています。

これらの数値は、成長期待や将来の収益性に対する市場の評価を反映したものです。今後の企業価値の推移は、コスト構造の維持と、主要な飲食店支援サービスのさらなる拡大に左右されるものと考えられます。