事業モデル
同社は業務用カラオケ機器の販売・賃貸およびコンテンツ提供を主軸とし、カラオケルームや飲食店舗の運営、音楽ソフトの制作・販売を展開する。事業構造は「業務用カラオケ」「カラオケ・飲食店舗」「音楽ソフト」「その他」の4セグメントで構成されている。
特に業務用カラオケ事業では、機器の賃貸比率を高めることで長期的な安定収益基盤を構築している。また、パーキング事業やBGM放送事業など、多角的な事業展開を通じて収益源の分散と強化を図っている。
KPI
当連結会計年度において、売上高は過去最高となる162,950百万円(前期比6.5%増)を記録した。営業利益は17,917百万円となり、前年同期と比較してわずかな減少に留まっている。
セグメント別では、業務用カラオケ事業が4.8%の増収、カラオケ・飲食店舗事業が6.7%の増収と堅調に推移した。一方で音楽ソフト事業は売上高が1.7%減となるなど、事業ごとに異なる動向が見られる。
成長ドライバー
成長戦略として、2025年4月に発売した新フラッグシップモデル「LIVE DAM WAO!」による機器の入替えと単価向上を推進している。また、高齢者向けのエルダー市場において専用機を展開し、健康増進や介護現場の負担軽減といった社会課題解決にも取り組んでいる。
さらに、パーキング事業ではM&Aを含む新規施設開拓を進め、規模の拡大と収認力の向上を目指している。本社機能の集約による生産性向上も、企業価値向上のための重要な施策として位置付けられている。
リスク
業務用カラオケ市場においては、店舗の閉鎖による需要縮小や競合激化に伴う販売価格の下落がリスク要因となる。これに対し、機器賃貸へのシフトやエルダー事業への資源投入により対応を図っている。
また、飲食・カラオケ店舗運営においては、人件費の上昇や競合の激化による客数減少のリスクがある。同社はIT化の推進やブランドの差別化、一等地戦略の徹底によってこれらのリスクを回避する方針である。
競合
業務用カラオケ市場では、競争の激化に伴う販売量の減少や価格の下落が懸念されるものの、同社は高い市場占有率を背景に「DAM」および「ビッグエコー」のブランド価値向上に注力している。
店舗運営においては、競合他社との差別化を図るため、単なる価格競争を避け、付加価値や特色を持たせた展開を行っている。パーキング事業においても、広範な営業網を活用した一等地への出店により、他社との差別化と安定収益の確保を目指している。
バリュエーション
2026年8月14日時点の株価は1,825円であり、同日の時価総額は約1886.6億円となっている。PERは11.90倍、PBRは1.52倍と算出されている。
また、同日時点での配当利回りは3.73%となっている。これらの指標は、同社が持つ強固なブランド力と多角的な事業基盤を反映した水準といえる。
