事業モデル
同社はサービスステーションを中心とした石油事業を中核とし、石油製品の卸・直販、中古車販売、損害保険の代理店業務を展開しています。2025年7月には専門店事業(サイクルショップ)の譲渡を完了しており、現在はより多角的なポートフォリオへの移行を進めています。
不動産事業では賃貸および販売を行い、特定のビルやトランクルームの運営を通じて安定した収益基盤を構築しています。また、2025年11月にはファンド事業において子会社を新たに迎え、成長企業への投資や支援を行うなど、多角的な経営資源の活用を図っています。
KPI
石油事業においては、販売数量の動向に左右されながらも、油外販売の強化や適切なマージンの確保を通じて収益性の改善に取り組んでいます。特にサービスステーション部門では、人材の集中化と油外販売への注力により、前年同期比で減収増益を達成しています。
不動産事業は売上高2億65百万円、営業利益1億27百万円を計上しており、安定した運営が確認されています。ファンド事業も新たに参入した子会社を通じて投資・支援活動を展開し、新たな成長の柱として位置づけられています。
成長ドライバー
石油事業における成長戦略として、燃料油販売だけに依存しない構造への転換を掲げており、油外製品や新規商材の販売に注力しています。特にサービスステーションでのコーティングや車検、レンタカーなどの展開が収益効率化の鍵となります。
不動産分野では、資産の入れ替えを通じてより収益性の高い物件の取得を進めています。また、ファンド事業における投資先支援やEXITに向けた対応など、新たな領域での価値創造を継続することで、経営資源の有効活用と持続的な成長を目指しています。
リスク
石油事業においては、原油価格の高騰や地政学的リスクによる仕入コストの変動が、販売価格への転嫁の難易度を含め業績に直接影響する構造となっています。また、気象条件の変化による暖房用燃料の需要変動も重要なリスク要因として認識されています。
環境面では、石油製品の取り扱いに伴う土壌汚染や水質汚染のリスクに対し、管理体制の整備と保険への加入で対応しています。さらに、システム障害や自然災害、個人情報の漏洩といった運営上のリスクについても、規程の策定やBCPの策定を通じて管理を徹底しています。
競合
石油事業においては、価格競争や仕入コストの変動が激しい環境下にあるため、他社との競合を見据えた販売戦略が求められます。特に燃料油の需要減少という業界課題に対し、同社は油外販売へのシフトによって差別化を図っています。
不動産事業においては、資産価値の維持と入居者への安心提供を軸とした管理体制を構築しています。また、ファンド事業では成長企業への投資を通じて、従来の事業領域とは異なる新たな市場での立ち位置を確立しようとしています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は345円となっており、時価総額は約55.7億円です。PERは36.83倍、PBRは1.50倍と算出されています。
配当利回りは2.95%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。これらの数値は、同社が取り組む事業構造の変革や多角化への期待を反映した水準となっています。