事業モデル

同社は情報通信機器の施工、オフィス機器の販売、システムコンサルティングおよびソフト開発を一貫して提供するビジネスモデルを展開しています。

ネットワークソリューションとSIソリューションを二本柱とし、単一セグメントとして事業を展開しており、高度な技術力を基盤としたサービスを提供しています。特に近年は、クラウドやIoT、AIを活用したDXビジネスの事業化に向けた先進技術研究を組織的に推進しています。

KPI

当事業年度の売上高は54,684百万円(前年同期比16.9%増)に達し、営業利益は3,428百万円(同83.8%増)、純利益は2,517百万円(同76.3%増)と大幅な成長を記録しました。

特にソリューション部門では、医療情報システムや自治体向けビジネスの好調により売上高が前年同期比39.9%増と大きく伸長しています。また、サービス部門においてもクラウドサービスの普及に伴い、売上高は10.5%増加しており、安定的な収益基盤を構築しています。

成長ドライバー

第3期中期経営計画「FuSodentsu Vision 2027」のもと、業種別戦略やDX戦略、M&A戦略の3軸で成長を目指しています。特に自治体ビジネスの拡大に向けた子会社の買収など、公共分野での事業基盤強化を推進しています。

また、独自のDXソリューション「ArmZ」シリーズの展開や、生成AIを活用した業務効率化ツールの導入により、提案力と生産性の向上を図っています。これらの取り組みを通じて、2027年9月期に向けた売上高55,000百万円、営業利益2,200百万円という野心的な目標を掲げています。

リスク

特定の取引先に対する依存度があり、特に富士通6702グループとの取引が売上高の8.9%、仕入高の31.4%を占めており、関係の変化が業績に影響を与える可能性があります。

また、システム開発における顧客との認識相違や技術的検証不足による納期・品質への影響、およびICT業界特有の情報セキュリティリスクも重要な課題です。さらに、高度な技術力を支える人財の確保と育成、ならびにサプライチェーンにおける調達遅延やコスト上昇といった外部要因にも注視が必要です。

競合

同社はICT業界において、単なる機器販売に留まらず、施工からシステム構築、保守までを一貫して提供する体制を強みとしています。

競合他社との差別化要因として、特定の業種(電力、医療、自治体等)に特化した深い知見に基づくソリューション提案や、独自のDXソリューションの展開が挙げられます。技術革新のスピードが速い業界において、継続的な技術習得と高度な専門性の確保が競争優位性を維持するための鍵となります。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は2,109円であり、同日の市場データに基づくPERは7.25倍、PBRは1.34倍となっています。

また、同日時点での配当利回りは7.73%と非常に高い水準を記録しています。これらの指標は、安定した収益基盤と成長への期待が反映された数値といえます。