事業モデル

同社は金属およびプラスチック製品の加工・販売を主たる事業として展開しています。日本国内では約5,700品目の標準在庫を保有し、顧客の要望に応じた切断やフライス加工を短納期で提供する体制を構築しています。

海外事業においては、中国、タイ、北米の各拠点で現地に合わせた在庫管理と加工販売を行っています。特に米国では新規顧客開拓や新事業への取り組みを強化しており、グローバルな供給網を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は前年比2.6%増の681億9百万円に達しました。これは原材料市況の影響による商品単価の上昇が主な要因となっています。

一方で営業利益は、需要低迷による標準在庫品の販売量減少や、拠点拡大に伴う固定費の増加により前年比3.7%減の28億7千2百万円となりました。棚卸資産影響額については、当期に4億1千1百万円の差益を計上しています。

成長ドライバー

成長戦略として、半導体、自動車、航空宇宙といった重要領域におけるシェア拡大を推進しています。特に航空・宇宙分野は長期的な需要拡大が見込まれるため、同社の強みを活かした重点領域と位置づけています。

また、DX推進の一環として「白銅ネットサービス」の機能を拡充し、2026年3月末までに取扱アイテム数を27万件超まで拡大する計画です。自動化設備の導入や加工技術の高度化により、生産効率の向上と付加価値の向上を同時に追求しています。

リスク

主要なリスクとして、アルミニウムや伸銅といった非鉄金属の市況変動による業績への影響が挙げられます。これに対し、販売価格への転嫁や在庫量の最適化、長期滞留評価の実施などにより影響の低減を図っています。

また、半導体製造装置などの特定業界への売上高依存もリスクとして認識されています。この課題に対しては、環境対応製品の拡充や航空宇宙・自動車といった他分野の育成、さらにはECサイトを通じた個人ユーザーへのアプローチ拡大により、多角的な展開を進めています。

競合

同社は金属材料の加工販売において、単なる卸売に留まらない付加価値提供を強みとしています。特に「白銅ネットサービス」による利便性の向上や、高度な切断・フライス加工技術の提供により、競合他社との差別化を図っています。

また、環境規制への対応製品(ECOシリーズ)や航空宇宙規格材料など、特定の高い要求水準が求められる分野での品揃え拡充を進めています。これらの取り組みを通じて、価格競争に陥らない独自のポジションの確立を目指しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は3,380円となっており、時価総額は約385.6億円です。PERは17.95倍、PBRは1.51倍と算出されています。

配当利回りは3.76%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見られます。これらの数値は2026年6月30日時点の市場データに基づいています。