事業モデル

同社はCATVおよび情報通信ネットワークに使用されるケーブル、材料、機器などの多岐にわたる商品を仕入・販売する専門商社です。約43,000点にのぼる豊富な商品ラインナップを誇り、約7割を仕入先からの直送取引で対応する体制を整えています。

全国に13の拠点を配置し、4つのブロック単位で地域ごとの顧客ニーズに合わせた提案を行っています。仕入先約450社、販売先約2,700社と多岐にわたる取引先との関係を構築しており、特定のメーカーに依存しない高い独立性を有しているのが特徴です。

KPI

同社は、卸売業を展開する企業として、利益を確保するための最重要指標として「売上総利益率(粗利率)」を重視しています。この指標の進捗を特に注視することで、効率的な業績管理を行っています。

当事業年度の業績は、売上高が前年同期比26.2%増の21,728,642千円、売上総利益が18.6%増の3,099,913千円となりました。さらに、営業利益は32.3%増、当期純利益も35.6%増と、増収増益の推移を見せています。

業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。FY2022 175.8億円、FY2023 171.5億円、FY2024 172.2億円、FY2025 217.3億円。41.5億円の増加

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2022の売上高は175.8億円。
FY2023の売上高は171.5億円。
FY2024の売上高は172.2億円。
FY2025の売上高は217.3億円。

成長ドライバー

成長の源泉は、デジタル田園都市国家構想や地方創生2.0に伴う通信インフラ基盤の整備、およびFTTHの普及による設備投資の活性化にあります。特に、光伝送路の構築や防災関連のデジタル化といった公共性の高い案件が追い風となっています。

また、大型案件を通じて構築した取引関係を、より収益性の高い日常的なメンテナンスや更新の需要へと繋げていく戦略を推進しています。さらに、中堅クラスの顧客基盤の拡充や、最新の技術動向を反映した商品ラインナップの拡充により、持続的な成長を目指しています。

リスク

情報通信関連市場の動向や、CATV業界における設備投資計画の変動が、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、原材料価格の高騰や為替レートの急激な変動が、仕入価格や販売価格のコントロールを困難にするリスクも抱えています。

さらに、海外仕入先との取引に伴うカントリーリスクや、輸入品の品質に関する不具合リスクにも対応が必要です。その他、自然災害による拠点への被害や、高度な技術に対応できる人材の確保といった、事業継続に向けたリスク管理も重要な課題とされています。

競合

同社は、特定のメーカーに依存しない独立系の専門商社として、多岐にわたる商品を取り扱うことで差別化を図っています。競合他社との価格競争が激化する場面では、仕入価格の統制や商品の企画を通じて競争力の強化に努めています。

特に、大型案件の獲得においては、長年の活動で築いた強固な信頼関係と豊富な仕入ネットワークを強みとしています。一方で、競合が激しい案件においては、より収益性の高い日常的な取引の割合を高めることで、安定的な収益構造の構築を目指しています。

バリュエーション

2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,652円となっています。この時点での時価総額は約87.2億円と算出されています。

また、同日のデータに基づくPERは9.53倍、PBRは0.97倍となっています。配当利回りは4.40%となっており、安定した配当水準を維持しています。