事業モデル

同社は婦人靴および婦人服の企画・開発から検品、販売までを一気通貫で手掛けるビジネスモデルを展開しています。商品企画スタッフが店頭に立つことで顧客ニーズを直接反映させ、パートナー工場との連携により品質管理体制を構築しています。

販売チャネルは国内実店舗、EC、海外実店舗、海外ECの多角的な展開により構成されています。特にオンライン販売では、予約販売を通じた需要予測の高度化や在庫の最適化を図り、効率的な運営を実現しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は23,327,358千円となり、前年同期比で2.3%の増加を記録しました。一方で営業利益は1,066,414千円(前期比36.2%減)、経常利益は1,187,392千円(前期比25.2%減)と、コスト増の影響が見られます。

仕入実績においては、婦人靴の企画・販売事業が約81.9億円、婦人服の企画・販売事業が約13.4億円となっており、前年同期と比較していずれも大幅な増加を記録しています。特にアパレル分野の仕入および販売ともに高い伸びを示しており、事業規模の拡大が進んでいます。

成長ドライバー

2025年4月より「31 Sons de mode」事業を譲り受けるなど、ブランドポートフォリオの拡充による成長戦略を推進しています。これによりファッション小売企業としての競争力向上と持続的な事業成長を目指す方針です。

また、若年層から大人まで幅広い顧客層に向けた複数ブランドを展開し、各チャネルの特性に合わせた最適化を図っています。さらに、他社ブランドとのコラボレーションや、環境配慮型の商品開発といったサステナビリティへの取り組みも重要な経営テーマとして位置づけられています。

リスク

海外のパートナー工場へ依存するサプライチェーンにおいて、為替相場の急激な変動や原材料・エネルギー価格の高騰がコスト増のリスクとなります。また、物流業務を特定の外部業者に委託しているため、取引条件の変更等が事業運営に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、ファッショントレンドの急速な変化への対応や、国内の人口減少に伴う市場縮小も重要なリスク要因として特定されています。これらの環境変化に対し、新市場の開拓や実効性の高い商品企画を通じて、消費者の支持を獲得し続けることが求められています。

競合

同社は「ORiental TRaffic」や「卑弥呼」といった複数の自社ブランドを展開し、独自の強みを持つポジションを築いています。競合他社との競争が激化する中で、販売価格の適正化や広告宣伝の最適化を通じて市場シェアの維持に努めています。

特に近年はSNSやオンラインチャネルの多様化により、同業他社との競争が一段と激しくなることが予想されています。これに対し、企画から販売までを一気通貫で担う体制を強みとし、独自のブランド価値を高めることで差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、株価は1,341円、時価総額は約271.3億円となっています。PERは39.52倍、PBRは2.55倍と算出されており、将来の成長期待が織り込まれた水準にあります。

配当利回りは1.20%となっており、安定した経営基盤を背景とした株主還元が行われています。これらの指標は、同社が取り組む事業譲受やブランド拡充といった戦略的な投資と、その後の成長への期待を反映しているものとみられます。