事業モデル
同社は実演販売を核とした事業を展開しており、実演販売士が消費者の前で商品の価値を直接訴求する手法を強みとしています。この手法は単なる販売だけでなく、広告効果や商品企画へのフィードバックといった多面的な役割を担っています。
独自の「3Dマーケティング販売戦略」を採用し、テレビ通販で創出した需要をベンダー販売やインターネット通販へ繋げることで、相乗効果を狙っています。また、プライベートブランドや独占販売商品の取り扱いにより、競合他社によるフリーライドを防ぎ、ブランド価値の維持と利益の確保を図っています。
KPI
当事業年度の売上高は1,779,529千円となり、前年同期比で13.3%の減少を記録しました。一方で、営業損失は271,138千円、当期純損失は272,126千円となっており、前年同期と比較して損失幅は縮小しています。
販売チャネル別では、TV通販が810,068千円、ベンダー販売が331,867千円、インターネット通販が545,725千円の売上を計上しました。その他、セールスプロモーション、デモカウ、わくたん、その他といった複数のチャネルで多角的な展開を行っています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は25.7億円。
FY2024の売上高は22.1億円。
FY2025の売上高は20.5億円。
FY2026の売上高は17.8億円。
成長ドライバー
同社は「売の極意塾」を通じて、高度なノウハウを持つ実演販売士を継続的に育成する仕組みを構築しています。この育成体制により、実演販売の技術を商品企画やセミナー、販促動画など多岐にわたる領域へ応用することが可能となっています。
成長戦略として、30年以上にわたり蓄積した実演販売の口上ロジックを生成AIに実装する「実演販売×AI」のモデルを推進しています。これにより、デジタル領域での「納得して買える説明」を再現し、SNSやネット広告との連携による集客力の強化を図る方針です。
リスク
実演販売を強みとする一方で、実演販売士の確保や育成が計画通りに進まない、あるいは既存の優秀な人材が流出するリスクを抱えています。また、特定の主要商品への売上依存度が高いため、特定商品の需要減や仕入困難が業績に直結する構造となっています。
外部環境としては、原材料費の高騰や円安による仕入価格の上昇、および競合他社の参入による競争激化がリスク要因として挙げられます。さらに、小規模な組織体制ゆえの内部管理体制の脆弱性や、個人情報の漏洩、システムトラブルによる信頼失墜の可能性にも留意が必要です。
競合
同社は、TV通販、ベンダー販売、インターネット通販など、各販売形態における競合他社と競合関係にあると認識しています。しかし、実演販売士を組織的に擁し、消費者の関心を直接喚起する手法において、他社に対する優位性を有していると分析しています。
競合他社と比較して、実演販売のノウハウを単なる販売手法に留めず、商品企画や広告効果の向上に結びつけている点が特徴です。今後、新たな販売手法が登場した場合には、これらの強みが相対的に低下する可能性も考慮しつつ、独自のポジションを確立する方針です。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は301円となっています。同日のデータに基づく時価総額は約9.1億円と算出されています。
同日のデータにおける株価純資産倍率(PBR)は1.22倍となっています。投資判断の指標として、提供された市場データに基づいたこれらの数値が用いられます。
