事業モデル

同社はアイスクリームおよび冷凍食品の卸売を行うフローズン事業と、神奈川県を中心に展開するスーパーマーケット事業を展開しています。

フローズン事業では、単なる配送に留まらず、売り場への直接陳列や需要予測に基づく発注代行を含む「フルメンテナンスサービス」を提供しています。この付加価値により、人手不足に悩む小売店の負担を軽減し、強固な関係性を構築しています。

スーパーマーケット事業では、生鮮3品(青語・鮮魚・精肉)の品質と鮮度に徹底的にこだわり、大手競合との差別化を図っています。また、冷凍食品の専門店「FROZEN JOE’S」を運営し、独自のブランド価値による新規顧客の獲得を目指しています。

KPI

フローズン事業は、主要なドラッグストアやディスカウントストアとの取引が堅調に推移しており、売上高は50,568百万円(前年比6.0%増)となりました。

スーパーマーケット事業においても、管理コストの削減と販売力の強化により、売上高は7,148百万円(前年比1.7%増)、セグメント利益は82百万円を計上しています。

全社を通じた当事業年度の売上高は57,716百万円となり、営業利益は782百万円と、配送効率の改善や強固な取引関係により堅調な推移を見せています。

成長ドライバー

成長に向けた重要な施策として、2026年12月に稼働予定の関東マザー物流センターへの投資を推進しています。この拠点では冷凍の立体自動倉庫を導入し、仕分けやピッキングの自動化による生産性の飛躍的な向上を目指します。

また、新規事業である「FROZEN JOE’S」の出店加速に加え、海外市場に向けた販売ルートの確立も成長戦略に組み込まれています。これらの取り組みにより、物流効率の改善と新領域での収益拡大を同時に追求する方針です。

リスク

フローズン事業においては、アイスクリームが季節商品であるため、天候による売上の変動や特定の取引先への高い依存度が経営リスクとして挙げられています。

また、深刻な人手不足や物流の「2024年問題」に伴う人件費・配送コストの高騰は、継続的な課題となっています。これに対し、同社は自動化設備の導入や人材教育の強化を通じて、これらの外部環境の変化への対応を進めています。

さらに、スーパーマーケット事業においては、競合他社の参入による競争激化や、食品の安全性確保に関するリスクを常に意識した運営体制を構築しています。

競合

フローズン事業における市場構造は、小売業の再編や競合の激化により、取引の集約化が進む厳しい環境にあります。同社は「フルメンテナンスサービス」という独自の付加価値を提供することで、他社との差別化を図り、顧客との連携を強化しています。

スーパーマーケット事業においては、ドラッグストア等の異業種参入による競争が激化しており、同社は生鮮3品への特化と品質の徹底した追求で対抗しています。独自の強みを持つ領域に集中することで、競合環境下での優位性を確保する戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は2,639円であり、同日の時価総額は約103.7億円となっています。

この時点におけるPERは28.49倍、PBRは2.48倍となっており、配当利回りは0.76%と算出されています。これらの数値に基づき、投資家は同社の成長戦略や物流への投資に対する評価を判断することになります。