事業モデル

同社は歯科医療用機器、歯科チェア、一般産業用切削・研削器の製造・販売を主軸としています。事業は「歯科」「DCI」「外科」「機工」の4セグメントで構成され、それぞれが独自の技術基盤を有しています。

特に歯科分野ではハンドピースやマイクロモーターなどの高度な回転機器を展開し、外科分野では脳神経外科等で求められる骨切削機器を提供しています。また、産業向けの精密・微細加工用スピンドルなど、多岐にわたる「削るテクノロジー」を基盤とした製品群を展開しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は81,179,143千円となり、前年同期比で5.4%の増収を記録しました。一方で、営業利益は14,089,536千円(同3.5%減)、EBITDAは19,899,423千円(同2.7%減)と、利益面では減益の推移となっています。

中期経営計画「NV2030」においては、2030年までに売上高を1,000億円から1,200億円、EBITDAを250億円から330億円まで引き上げる目標を掲げています。また、資本効率の観点からROE 12%を目標水準として設定しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、独自の「削るテクノロジー」を活用した革新的な製品開発と、グローバルな市場展開にあります。特に外科事業では、国内・北米・欧州・アジアの全地域で売上高が前年同期比28.1%増と大幅な成長を見せています。

中期経営計画では、歯科分野でのブランド力強化やDSOビジネスの拡大、機工分野における高付加価値スピンドルの開発を推進しています。また、海外市場における競争力を意識した製品展開や、グローバルなアフターサービス体制の強化を通じて企業価値の向上を目指しています。

リスク

グローバルに事業を展開しているため、為替レートの変動が業績や財務状況に影響を与えるリスクがあります。特に海外売上高の比率が高いことから、円換算時の変動が重要な要因となります。

また、医療機器特有の規制(薬機法、MDR、FDA等)への対応や、知的財産権に関する訴訟リスクも挙げられています。さらに、地政学的緊張の高まりや経済安全保障の観点からの輸出規制など、国際情勢に起因する不確実性にも注意が必要です。

競合

同社は歯科・外科領域において、高度な技術を要する切削機器の分野で強固な地位を築いています。特に精密マイクロモーターや超高速回転を用いた骨切削機器など、専門性の高い製品群を展開することで差別化を図っています。

機工事業においても、電子・医療機器などの小型精密部品加工に向けた高精度なスピンドルを提供しており、産業分野での技術的優位性を活用しています。各セグメントにおいて、独自のノウハウとブランド力を背景とした競争優位性の構築を進めています。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、同社の株価は2,990円となっており、時価総額は約2482.3億円です。株価に対する純資産の割合を示すPBRは2.13倍と算出されています。

配当利回りは2.01%となっており、安定した事業基盤を背景とした投資判断の材料となります。これらの数値は、同社が掲げる中期経営計画における成長目標や資本効率の向上に向けた取り組みを反映するものです。