事業モデル
同社はバランシングマシンや電気サーボモータ式試験機など、高度な計測・試験機器の製造販売およびサービスを主軸としています。特に回転体のバランス測定と修正を行う製品は、自動車部品や家電、産業機械など幅広い分野で品質管理に不可欠な役割を担っています。
さらに、タイヤ業界向けにはバランスとユニフォーミティを同時に計測できる複合試験機を展開しており、戦略的な位置づけとなっています。電気サーボモータ式試験機については、独自の制御システムにより高精度な試験を実現し、自動車分野以外の多様なニーズにも対応しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は149億4千8百万円となり、前連結会計年度と比較して13.2%の増加を記録しました。これに伴い、営業利益は20億8千5百万円(同72.2%増)、経常利益は22億9千6百万円(同62.7%増)と大幅な伸長を見せています。
特にバランシングマシンの売上伸長が寄与しており、収益性の向上が顕著です。また、海外売上高の比率は71.0%に達しており、グローバル市場における強固な販売基盤が経営成績を支える重要な要素となっています。
成長ドライバー
成長の主要な原動力は、自動車業界における電動化やカーボンニュートラルへの対応に伴う、高度な試験機器への投資です。特に電気サーボモータ式試験機は、省エネ性能と高精度を両立しており、次世代車両の開発に不可欠な製品として期待されています。
また、戦略製品であるタイヤ関連の複合試験機(UBマシン)についても、世界的な展開を加速させています。海外市場におけるシェア拡大に向けた研究開発と、各拠点の生産体制強化によるコストダウンの両面から成長を追求する方針です。
リスク
事業構造において、全製品の受注残高のうちタイヤ関連試験機が68.7%を占めており、特定の業界動向に対する依存度が高い点がリスクとして挙げられます。また、海外売上比率が高いため、中国や東南アジアなどの主要市場における経済情勢や政治的変動の影響を受けやすい構造です。
さらに、米ドル建ての売上高が大きな割合を占めることから、為替相場の変動が経営成績に直接的な影響を与える可能性があります。これらのリスクに対し、同社は為替予約の活用や生産拠点の分散によるコスト管理など、多角的な対策を講じています。
競合
同社は振動計測技術をベースとした高度な専門性を有しており、特にタイヤ関連の複合試験機において独自の強みを持っています。競合他社と比較しても、特許取得済みの制御システムや長年の実績に基づく信頼性が参入障壁として機能していると推察されます。
市場環境としては、自動車業界の電動化シフトに伴い、より高度な品質管理が求められる中で同社の技術力が評価される機会が増えています。一方で、海外における競合他社との価格競争への対応として、生産体制の最適化や製品の付加価値向上を通じた差別化戦略を推進しています。
バリュエーション
2026年8月14日時点の株価は783円であり、同日の時価総額は約105.5億円となっています。この水準におけるPERは7.06倍、PBRは0.85倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは5.11%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見て取れます。これらの指標は、同社の事業内容や成長性を反映した現在の市場評価を示しています。
