事業モデル
同社は「ものづくり(部品・材料)」および「ものづくり(音響機器関連)」の2つの主要事業を展開しています。部品・材料事業では、ペン先部材やコスメ部材、金属部材などの研究開発から生産・販売までを一貫して行っています。
音響機器関連事業では、独自のノウハウを活かした製品の開発と提供を行っており、ブランド認知戦略の奏功により販売が拡大しています。2026年2月にはセンクシア株式会社の株式を取得し、部品・材料セグメントの強化に向けた新領域への投資を進めています。
KPI
当連結会計年度における売上収益は1,192億23百万円となり、前連結会計年度と比較して11.9%の増加を記録しました。事業EBITDAは257億26百万円と、前年同期比で5.9%の伸長を見せています。
一方で、研究開発費や体制強化のための先行投資が行われた結果、営業利益は208億15百万円となり、前年同期比では4.2%増に留まりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、過去の株式売却益の反動もあり、前連結会計年度と比較して3.0%の減となりました。
成長ドライバー
音響機器関連事業において、新製品のローンチやブランド戦略が奏功したことで、同セグメントの成長が牽引しています。特にAlphaThetaやJLabといったブランドの伸長が、全体の売上収益を押し上げる要因となっています。
また、中期経営計画では既存事業のCAGR10%以上を目指すとともに、M&Aを通じた非連続な成長を追求しています。センクシア社の参画は、新領域への投資として位置づけられており、将来的なROEの向上と株主還元の強化に寄与することが期待されています。
リスク
海外売上収益の割合が非常に高く、為替の変動が財政状態や経営成績に大きな影響を及ぼすリスクがあります。これに対しては、主に本邦通貨建での取引や、債権・債務の通貨組み合わせによるナチュラルヘッジ等で対応しています。
また、生産拠点が国内およびアジアにあるため、天災や人災による設備被害が生産活動に支障を来すリスクも認識されています。これに対し、各社で事業継続計画(BCP)を策定し、万全の体制を整えることで影響の低減を図っています。
競合
同社は「No.1/Only1」を創造するビジョンを掲げ、独自の技術力を強みとした競争優位性を構築しています。特に音響機器関連では、ブランド認知戦略と製品開発力の融合により、市場での存在感を高めています。
部品・材料事業においても、素材開発技術を用いた高度なものづくりを展開しており、特定のニッチな領域で高い専門性を有しています。参入障壁の高い技術力を基盤に、多角的な展開と強固な供給体制の確保を戦略の柱としています。
バリュエーション
2026年8月14日時点の株価は2,168円であり、同日の時価総額は約2298.3億円となっています。PERは11.36倍、PBRは0.73倍と算出されています。
また、同日時点での配当利回りは3.46%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの数値は、2026年8月15日に更新された最新の市場データに基づいています。
