事業モデル
同社は特殊ガラスおよび薄膜製品の製造販売を主軸とし、光学、照明、機能性薄膜・ガラス、その他の4つの事業を展開しています。特に光学事業では、プロジェクター用反射鏡やフライアイレンズなどの高度な成型技術を要する製品を主力としています。
機能性薄膜・ガラス事業では、ガラス偏光子や高耐久性銀ミラーなどの高度な技術を要する製品を提供しています。これらの製品は、光通信9435やディスプレイの表面処理など、高度な光学技術が求められる分野で重要な役割を担っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は4,731百万円となり、前連結会計年度と比較して1.0%の微増となりました。一方で、経常損失は82百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は149百万円を計上しています。
生産面では、機能性薄膜・ガラス事業が904,799千円の生産高を記録し、主要な事業基盤を支えています。受注面では、受注残高が前年同期比で92.1%増加しており、将来の売上への期待が示されています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2022の売上高は50.7億円。
FY2023の売上高は48.9億円。
FY2024の売上高は45.8億円。
FY2025の売上高は46.9億円。
成長ドライバー
中期経営計画「GROWTH28」において、AIデータセンター市場の拡大に伴う成長分野への事業ポートフォリオの転換を加速させています。特に、光通信に使用されるガラス偏光子や、パワー半導体の高密度実装に寄与する高放熱セラミックス基盤の生産能力を大幅に拡大する方針です。
また、独自の成型技術であるG-injection®や、成型精度と効率を両立するFP法などの技術革新を通じて、製品の付加価値を高めています。2029年3月期には、連結売上高100億円、売上高営業利益率10%以上の達成を目指しています。
リスク
主要顧客であるセイコーエプソングループへの販売依存度が高く、同グループの動向や製品採用の成否が業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、プロジェクター市場の縮小や競合他社の参入による価格下落など、既存事業における競争激化もリスク要因として挙げられています。
さらに、事業拠点が特定の地域に集中しているため、自然災害による生産活動の中断が経営に影響を及ぼす可能性があります。また、為替の急激な変動による売上高の減少や、借入金に関する財務制限条項への抵触といった財務面のリスクも存在します。
競合
プロジェクター用反射鏡などの主要製品において、市場の拡大に伴い他社との競合が発生しており、技術的な優位性の維持が課題となっています。同社はこれに対し、小型化や耐熱性、反射率の向上といった高度な成型技術の開発で差別化を図っています。
同社は多くの特許を保有しており、特に「ガラス偏光子」や「高耐久性銀ミラー」などの重要技術において国内外で権利を確保しています。これらの知的財産を基盤とした技術的優位性を、成長分野への参入における競争力の源泉として活用しています。
バリュエーション
2026年8月26日時点の株価は759円となっており、同日の時価総額は約217.6億円です。この時点での株価に対する株価純資産倍率(PBR)は8.55倍と算出されています。
同社は、独自の技術力を背景とした高付加価値な製品群を展開しており、成長分野への投資を通じて企業価値の向上を目指しています。投資判断にあたっては、これらの技術的優位性と成長戦略の進捗が重要な要素となります。
