事業モデル

同社は「IPディベロッパー」戦略を掲げ、自社および他社から提供されたIPを、TCG、モバイルゲーム、ライブエンタテインメント、マーチャンダイズなど多角的なメディアに展開するビジネスモデルを構築しています。

この「Global Mega Character Platform」により、特定の事業における収益の変動を他部門で補完する構造を実現しています。特に「バンドリ!」などの主要IPは、音楽、アニメ、ゲーム、グッズといった多層的な展開により、幅広いチャネルからファンを獲得し、安定した成長を牽引しています。

KPI

同社は、事業目標としてIPごとのランクを可視化し、Sランク(年商100億円以上)を3本以上、Aランク(年商40億円以上)を4本以上、Bランク(年商10億円以上)を5本以上保有することを目指しています。

また、経営効率の向上による収益性の向上を追求するため、売上総利益金額と売上高経常利益率を重要な経営指標として設定しています。これらの指標を通じて、良質なIPの獲得と発展による企業価値の拡大を図る方針です。

業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。FY2022 419.7億円、FY2023 488.0億円、FY2024 462.6億円、FY2025 561.8億円。142.1億円の増加

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2022の売上高は419.7億円。
FY2023の売上高は488.0億円。
FY2024の売上高は462.6億円。
FY2025の売上高は561.8億円。

成長ドライバー

成長の主要な原動力は、TCG事業におけるグローバル展開の加速と、新規IPの創出および既存IPの活性化にあります。特にTCG分野では、複数言語への展開やライセンスアウトを通じて、世界的なプレゼンスの向上を図っています。

また、2025年8月公表の「中期ビジョン2030」に基づき、自社IPの強化に加え、出版事業を通じた多点数でのIP開発や、若手プロデューサーの抜擢による組織の若返りも成長を支える重要な要素として位置づけられています。

リスク

事業運営における主なリスクとして、新製品の適時リリースに向けた開発プロセスや生産能力の確保、および高度なスキルを持つ人材の確保と育成が挙げられています。

また、海外展開に伴う為替変動やカントリーリスク、さらにはモバイルゲーム市場における競合他社との競争激化も重要な課題です。これらに対し、同社は事業ポートフォリオの多様化や、デジタルマーケティングの活用、多角的な広告手段の活用によってリスクの分散を図っています。

競合

同社は、TCGやモバイルゲームといった競争の激しい市場において、独自のIPを武器に差別化を図る戦略をとっています。特にモバイルゲーム分野では、上位タイトルが寡占する傾向にある中で、自社IPと他社許諾IPを組み合わせたマルチプラットフォーム戦略を展開しています。

また、プロレスリングなどのスポーツ事業においても、独自のコンテンツ制作やファンクラブ運営を通じて独自の立ち位置を築いています。これらの事業を通じて、単一のプラットフォームに依存しない強固な事業基盤の構築を目指しています。

バリュエーション

2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は402円、時価総額は約541.5億円となっています。

同日のデータに基づくPERは12.05倍、PBRは1.86倍となっており、配当利回りは0.75%を記録しています。これらの数値は、同社の成長戦略と現在の市場評価を反映する指標となっています。