事業モデル

同社はスポーツ用品の専門メーカーとして、特にカーボン製ゴルフシャフトの製造販売に特化した事業を展開しています。提供するシャフトは、ゴルフクラブの性能を左右する重要なパーツであり、主に高価格かつ高付加価値な製品に採用されています。

独自の「デザインイン」手法を採用しており、企画段階からゴルフクラブメーカーへ提案やアドバイスを行うことで、各製品に最適なシャフトを開発しています。また、ゴルフクラブの組立加工受託も行っており、これを通じて自社ブランドの動向調査や関係強化を図っています。

KPI

当事業年度の売上高は2,711,902千円となり、前年度比で11.8%の減収となりました。一方で、営業利益は156,533千円、当期純利益は144,367千円となっており、前年度と比較して大幅な減益を記録しています。

この減益の要因として、自社ブランドシャフトのカスタム受注減少に伴う原価率の上昇や、物価高による諸経費の増加が挙げられています。また、当期純利益の計上に対し、配当金の支払が上回ったことで、純資産は前事業年度末から20,082千円減少しています。

業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。FY2023 35.5億円、FY2024 26.5億円、FY2025 30.7億円、FY2026 27.1億円。8.4億円の減少

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2023の売上高は35.5億円。
FY2024の売上高は26.5億円。
FY2025の売上高は30.7億円。
FY2026の売上高は27.1億円。

成長ドライバー

中長期的な戦略として、ゴルフシャフト製造販売におけるブランド価値の向上と、安定的な利益創出に向けた生産体制の効率化を推進しています。特に、米国市場でのツアーサポート強化や、アフターマーケット向けの販売拡大、新ブランド「RAUNE」の定着を通じたシェア拡大を目指しています。

また、将来の成長に向けた第2の事業基盤として、カーボン繊維積層技術を応用したCFRP製品の開発や、特許取得済みの「塑性加工パイプ」の可能性を探る研究開発を進めています。これらの取り組みを通じて、主力事業の補完と事業の多角化を図る方針です。

リスク

原材料となる炭素繊維の供給不安や価格高騰、および生産委託先である中国における為替や労務費の上昇が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、特定の主要販売先に対する販売依存度が高く、販売先の動向や競合他社の動向がリスク要因となります。

さらに、為替相場の変動による影響や、大規模な自然災害、感染症の拡大による生産停止のリスクも抱えています。また、金利上昇に伴う借入金利負担の増加や、知的財産権を巡る紛争の可能性など、多角的なリスク要因への対応が求められる環境にあります。

競合

ゴルフ市場においては、国内および米国においてゴルフクラブメーカー間の競合が非常に激しい状況にあります。この競争環境の中で、ゴルフクラブメーカーは採用するゴルフシャフトの価格帯によってメーカーを使い分ける傾向にあります。

同社は、高付加価値なカーボンシャフトに特化することで独自の立ち位置を確保していますが、この棲み分けは固定的なものではなく、競合他社との間で常に競争が生じています。競合他社の動向や、主要な販売先が市場ニーズに適切に対応できない場合、同社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

バリュエーション

2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は686円となっています。この時点での時価総額は約43.3億円であり、株価に対する利益の割合を示すPERは29.94倍となっています。

また、同日のデータにおけるPBRは2.08倍となっており、配当利回りは4.50%を記録しています。これらの指標は、同社の現在の市場評価を反映する重要な指標となります。