事業モデル
同社は、金やプラチナ、宝石を主要な原材料とした貴金属装身具の製造加工販売を主たる事業として展開しています。ジュエリーパーツとジュエリーの二本柱で構成される事業構造において、独自の鍛造技術を核とした製品提供を行っています。
特にジュエリーパーツにおいては、ピアスパーツ等の特許商品を中心に、特定の製品において高い市場シェアを獲得しています。ジュエリー製品については、独自の技術を活かしたブライダル商品に特化し、世界的なブランド構築を目指す方針です。
KPI
当事業年度の売上高は4,241百万円となり、前年同期比で7.9%の増加を記録しました。これに伴い、営業利益は179百万円(同20.5%増)、経常利益は172百万円(同17.1%増)、当期純利益は110百万円(同24.8%増)と、いずれも前年を上回る推移となりました。
これらの業績向上には、地金価格の高騰に伴う販売単価の上歩みや、生産性向上に向けた設備投資および工程の自動化が寄与しています。また、海外市場における営業活動の強化が奏功し、海外受注も回復基調にあることが確認されています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は33.6億円。
FY2024の売上高は35.3億円。
FY2025の売上高は39.3億円。
FY2026の売上高は42.4億円。
成長ドライバー
同社は、独自技術とテクノロジーを融合させたサステナブルな製品づくりを通じて、製品の付加価値向上を推進しています。具体的には、超軽量化や機能性向上、さらには金属アレルギーに配慮した新素材の採用など、社会的ニーズに応える開発を加速させています。
また、生産性向上を重要課題と位置づけ、設備投資や工程の自動化を通じて製造コストの低減を図っています。これらの取り組みにより、原材料価格の高騰や厳しい経営環境下においても、収益構造の強化と成長の両立を目指しています。
リスク
原材料となる金やプラチナの地金価格の急激な変動は、売上総利益率に直接的な影響を及ぼすリスク要因として特定されています。また、製品の品質管理において特異な要因による不良が発生した場合、回収責任等による業績への影響も想定されます。
その他、知的財産権の侵害や、深刻な人手不足による人材確保・育成の停滞も経営上のリスクとして認識されています。さらに、大規模な自然災害や感染症の蔓延、地政学的リスクの増大といった外部環境の変化が、生産・販売活動を停滞させる可能性も含まれています。
競合
同社は、ジュエリーパーツにおいて国内で50%、特にイヤリングの金具については70%のシェアを獲得しており、強固な市場地位を築いています。この優位性は、職人の技術と最先端の機械加工を融合させた独自の技術基盤によって支えられています。
競合環境においては、独自の技術を活かした機能性商品の開発や、生産性向上によるコスト競争力の維持が重要な戦略となります。特にブライダル分野における鍛造技術への特化により、差別化された価値提供を行うことで、市場における優位性を確保する方針です。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,499円となっており、時価総額は約20.4億円です。この時点におけるPERは18.52倍、PBRは1.81倍と算出されています。
同社の配当利回りは2.20%となっており、安定した配当水準を維持しています。これらの指標は、2026年8月26日時点の市場データに基づいた数値です。
