事業モデル

同社は印刷事業とイベント事業を主軸として展開しています。印刷事業では、商業印刷や包装・パッケージ、コーポレート・コミュニケーションなど多岐にわたる分野に対応しており、近年は高度な技術を要するIPS関連の受注が寄与しています。

イベント事業においては、各種イベントの企画および運営を行っています。同社は単なる印刷にとどまらず、デジタルコンテンツ制作やARアプリ開発を含む「総合コミュニケーション企業」への変革を目指し、多角的な価値提供を追求しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は171億30百万円(前年同期比4.2%増)を記録しました。営業利益は3億24百万円(同140.4%増)、経常利益は5億43百万円(同55.1%増)と、大幅な増益を達成しています。

特に印刷事業においては、収益性の高いIPS関連の大型特需が寄与し、営業利益が前年同期比109.5%増となりました。イベント事業も、大型受注の影響により売上高が28.0%増、営業利益が502.7%増と大幅な成長を見せています。

成長ドライバー

同社は「Change -SX2035- 印刷を、超える。」という新経営ビジョンを策定し、中長期的な成長戦略を描いています。この計画では、事業ポートフォリオの確立や、成長領域の安定成長と高収益体質への転換を重要な柱として掲げています。

特にデジタルシフトが進む環境下において、単なる印刷から「総合コミュニケーション」へと価値を拡張する方針です。高度な技術力を基盤に、付加価値の高い製品の開発や提案を通じて、持続的な成長を目指す姿勢が鮮明となっています。

リスク

原材料となる印刷用紙の価格変動は、仕入価格の上昇分を販売価格へ転嫁する際のタイムラグにより収益を圧迫するリスクがあります。また、人手不足に伴う人件費や物流費の上昇も、コスト構造に影響を与える要因として認識されています。

さらに、ペーパーレス化の進展による市場環境の変化や、競合他社との価格競争の激化が課題となっています。これらに対し、同社は原価低減や効率性の追求、および新技術の導入による付加価値の向上によって対応を図っています。

競合

印刷業界においては、デジタルシフトの進展やペーパーレス化の加速により、市場構造が劇的に変化する環境にあります。このような状況下で、同社は他社との価格競争にさらされながらも、独自の技術力を強みとしています。

競合に対する優位性を確保するため、単なる印刷業務から脱却し、高度な付加価値を伴う製品やサービスの提供に注力しています。特にIPS関連などの高収益領域での展開により、競争環境における立ち位置の強化を図っています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、同社の株価は405円となっています。この時点での時価総額は約62.8億円であり、PERは13.59倍と算出されています。

また、同日のデータにおけるPBRは0.34倍となっており、配当利回りは2.48%を記録しています。これらの指標は、現在の市場評価を反映した数値となっています。