事業モデル
同社は「簡易食品容器関連事業」を主軸とし、トレーや弁当容器の製造販売に加え、付随する包装資材の販売を展開しています。独自の「エフピコ方式」によるリサイクル体制を構築しており、回収した容器から再生処理原材料への循環を実現しています。
この循環型モデルにより、原料調達の安定化と環境負荷の低減を両立させています。また、物流ネットワークを整備し、高度なサプライチェーンマネジメントを通じて高品質な製品を安定的に供給する体制を整えています。
KPI
当連結会計年度の売上高は前年比102.1%となり、16期連続の増収で過去最高を更新しました。一方で、物価高の影響により製品売上数量は前年比99.7%と微減しています。
経常利益は217億68百万円に達し、前年同期比で33億16百万円の増益を記録しました。この要因として、原料価格のプラス影響や製品価格改定の効果が寄与した一方で、物流費や生産コストの増加が押し下げ要因となりました。
成長ドライバー
人手不足や高齢化といった現場課題に対応するため、自動化技術の導入や省人・省力化に資する高付加価値容器の開発を推進しています。具体的には、吸水紙の工程を削減する「DPシリーズ」や、耐寒性に優れた新素材を用いた製品の展開を見込んでいます。
また、リサイクルにおける「ストアtoストア」の取り組みを拡大しており、2026年3月末時点で140社5,000店舗を超える規模まで成長しています。今後もこの仕組みを通じて、より広範なリサイクルの輪を広げ、環境配慮型製品の販売拡大を目指します。
リスク
原材料となるポリスチレンやポリプロピレン等の調達は、国際情勢や為替の影響を受けやすく、価格変動が業績に直結するリスクがあります。これに対し、リサイクルによる国内資源の循環や製品の軽量化を通じて、外部環境に左右されにくい安定供給体制を構築しています。
また、深刻な人手不足への対応として、生産部門でのロボット導入や物流の効率化を進めています。さらに、気候変動に関する規制強化や炭素税の導入といったリスクに対し、再生可能エネルギーの活用や環境配慮設計による製品開発で対応を図っています。
競合
食品容器市場では、原材料費や人件費、物流費の上昇に加え、消費者の環境意識の高まりなど多面的な変化が生じています。同社はこれらに対し、約12,000アイテムの豊富なラインナップと独自の高付加価値製品の比率を高めることで差別化を図っています。
特に、他社との価格競争に陥りにくい独自ブランドの展開や、機能性(耐熱・耐寒など)を追求した新素材の開発により、競合に対する優位性を確保しています。また、リサイクルスキームの確立を通じて、環境対応とコスト管理の両立を図る戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月17日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,692円となっています。この時の時価総額は約2203.9億円であり、PERは14.81倍、PBRは1.34倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは2.68%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と成長への期待を反映する数値として評価されます。
