事業モデル
同社は、調理家電、リビング製品、生活家電、その他製品の4つのカテゴリーを中心に、家庭用品の製造・販売・付随業務を展開しています。独自の技術を駆使した保温・保冷・加熱・断熱などの機能向上により、高付加価値な製品の提供を目指しています。
製品の基本性能に加え、使用時の不満点の解消や安全性、使いやすさへのこだわりを追求することで、顧客満足度の向上を図っています。また、象印食堂などの飲食事業も展開しており、多角的なアプローチでブランド価値の向上を図っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は91,151百万円となり、前年比4.5%増と成長を記録しました。特に国内売上高は10.1%増と好調に推移し、高単価な製品の販売が寄与しています。
営業利益は7,436百万円(利益率8.2%)となり、中期経営計画の目標である7,200百万円(利益率8.0%)を上回りました。これは、国内での高付加価値製品の販売好調に加え、円安による輸入コスト上昇に対する価格転嫁の推進が奏功した結果と分析されます。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2022の売上高は825.3億円。
FY2023の売上高は834.9億円。
FY2024の売上高は872.2億円。
FY2025の売上高は911.5億円。
成長ドライバー
「ドメイン・シフト」において、炊飯ジャー「炎舞炊き」やオーブンレンジ「EVERINO」といった主力製品のラインアップ拡充と高付加価値化を推進しています。これにより、既存の市場やチャネルを深掘りし、採算の改善を実現しています。
「グローバル・シフト」では、海外市場のEC化への対応や、韓国支店の設立による直接貿易の営業体制強化を進めています。また、研究開発活動を通じて、独自の技術を反映した新製品の投入を継続しており、次世代の需要獲得に向けた製品開発を加速させています。
リスク
原材料価格の変動や為替の変動が、製品のコスト構造や業績に影響を与えるリスクを抱えています。特にステンレス、樹脂、銅などの主要原材料は国際市況の影響を受けやすく、これらへの対応として販売価格の見直し等を実施しています。
また、競合他社との競争激化や、模倣品の出現によるブランド価値の毀損、さらには地政学リスクやサイバー攻撃による情報漏洩などのリスクも特定されています。これらのリスクに対し、サプライチェーンの見直しやセキュリティ体制の強化、知的財産権の保護など、多角的な対策を講じています。
競合
同社の主力製品は、大手家電メーカー等と競合しており、一部の競合他社はより多くの研究・開発・製造・販売資源を有していると認識しています。このような環境下で、同社は独自の技術による差別化と、ブランドの信頼性を武器に安定的なシェアを確保しています。
競争優位性を維持するため、単なる機能の提供に留まらず、商品の使用による新たな価値の提供や、ライフスタイルの提案を積極的に行っています。また、社会や生活の変化に合わせた既存商品の活性化や、ニーズに応じた新製品の開発を通じて、競合に対する優位性の確保を図っています。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,495円となっています。この時点での時価総額は約934.0億円と算出されています。
同社のPERは15.31倍、PBRは1.03倍となっており、配当利回りは3.13%を記録しています。これらの指標は、2026年8月26日時点の市場データに基づいた数値です。
