事業モデル

同社は歯科材料および機器の製造・販売を行う総合メーカーであり、デンタル関連事業、ネイル関連事業、その他の事業を展開しています。デンタル関連事業では人工歯や研削材、機械器具などを取り扱い、海外を含む広範なネットワークを通じて製品を提供しています。

ネイル関連事業では、国内および海外でネイル関連用品の販売を行っています。また、工業用研磨材を扱う「その他の事業」も展開しており、多角的な事業ポートフォリオを構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は39,994百万円となり、前年同期比で1,296百万円(3.3%)の増収を記録しました。営業利益は5,226百万円と、販売費および一般管理費の増加により前年同期比165百万円(3.1%)の減益となりました。

一方で、経常利益は5,859百万円となり、前年同期比336百万円(6.1%)の増益を達成しています。親会社株主に帰属する当期純利益は4,887百万円に達し、売上高、経常利益、当期純利益のすべてにおいて過去最高の業績となりました。

成長ドライバー

同社は「Vision10」を策定し、2040年までにグループ売上高2,500億円、営業利益500億円を目指す野心的な目標を掲げています。特にCAD/CAMを中心とした歯科医療のデジタル化への対応や、海外市場における販売体制の充実が成長の柱となります。

また、新工場の建設による供給能力の強化や、高度な技術革新を見据えた製品ラインアップの拡れも推進しています。さらに、予防や矯正といった将来的な成長が見込まれる分野においても、中長期的な視点での事業展開を加速させる方針です。

リスク

海外事業においては、各国の政治・経済情勢や為替、医療保険制度の変更などによる環境変化のリスクが存在します。また、医療費抑制政策の影響により、顧客から製品価格の引き下げ要求や需要の減少が生じる可能性も考慮されています。

製造物責任リスクやサイバーセキュリティへの対応、知的財産権の保護といった品質・安全面での課題も挙げられています。さらに、原材料価格の高騰や人材確保の難化など、事業運営に影響を及ぼす可能性のある複数の要因に対し、体制整備を進めています。

競合

歯科業界ではCAD/CAMを中心としたデジタル化が進展しており、技術革新に伴う企業間競争が激化する環境にあります。同社は製品の差別化や高付加価値化、ブランド力の強化を通じて、この厳しい市場環境における優位性の確保に取り組んでいます。

特に海外市場においては、競合他社との価格競争や参入企業の増加によるシェア低下のリスクがあるため、独自の技術力と品質管理体制を強みとしています。また、国内の成熟したネイル市場においても、他社との差別化戦略が重要な要素となっています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の株価は2,333円となっており、同日の時価総額は約841.0億円です。この時点におけるPERは17.24倍、PBRは1.65倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは2.28%となっています。これらの指標に基づき、同社は成長投資と安定した収益性のバランスを追求するフェーズにあると評価されます。