事業モデル

同社は、働く人々の健康を守るための防じんマスク、防毒マスク、送気マスクといった呼吸用保護具の製造販売を主軸としています。さらに、これらの製品に関する保守点検や修理も事業として展開しており、専門性の高いサービスを提供しています。

研究開発部門では、国内外の最新情報の収集から素材・技術に至るまで幅広い分野の研究を行っており、独自の技術力を蓄積しています。生産面では、自動製造装置や先進技術を導入することで「より良く、より安く、より速く」を追求し、品質と性能にこだわった製品づくりを実現しています。

KPI

当事業年度の売上高は、過去最高額となる155億93百万円(前事業年度比10.5%増)を記録しました。これは製造業からの受注好調に加え、化学物質対策におけるリスクアセスメント対象物質への対応による需要が寄与した結果です。

利益面では、原材料費や労務費の上昇、および新工場の稼働に伴う費用負担により製品原価率が悪化する傾向にありました。しかし、製品および商品の売上高の増加が追い風となり、売上総利益は前事業年度比4.0%増の46億9百万円となりました。

成長ドライバー

化学物質対策に関する法規制の強化に伴うリスクアセスメント対象物質への対応は、今後も継続的な需要を生む重要な成長要因です。同社はこの分野における保護具の受注が一定以上を確保できる見通しを持っており、専門性を活かした展開を見込んでいます。

また、電動ファン付き呼吸用保護具や海外規格に適合した製品の開発など、研究開発への積極的な投資も成長を支えています。新技術の導入による生産性の向上と、多様なユーザーニーズに応えるための迅速な製品供給体制の構築が、今後の競争力を左右する重要な要素となります。

リスク

原材料費や人件費の上昇といったコストプッシュ型の要因に加え、地政学的リスクや為替相場の変動など、外部環境による不確実性が経営への影響を与える可能性があります。特に仕入高の約71.0%を特定の企業に依存している構造は、供給状況の変化により比率が変動するリスクを含んでいます。

品質管理面では、製品の欠陥や規格への不適合が発生した際の訴訟対応やリコール費用が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、地震や火災などの災害による製造・販売拠点の被害も、事業継続における重要なリスク要因として認識されています。

競合

同社は呼吸用保護具の専門会社として、独自の技術力と品質管理体制に基づいた製品を提供しています。高度な技術を要する防じん・防毒マスク等の分野において、国内での確固たる地位を築いています。

競合他社と比較して、研究開発への注力や自動化による生産効率の追求により、高品質かつ安定した供給体制を構築している点が強みです。特定のニッチな領域から広範な産業用途までカバーする製品群を展開しており、専門性の高さが市場における優位性を支えています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の株価は868円であり、同日の時価総額は約62.2億円となっています。この時点でのPERは8.85倍、PBRは0.64倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは1.72%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価が反映されています。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいたものです。