事業モデル

同社はEC・通販事業者向けのソリューション事業と、アパレルや雑貨等の通信販売を行う通販事業を展開しています。ソリューション事業では物流代行、決済代行、マーケティングサポートなどのBPOサービスをワンストップで提供する体制を構築しています。

一方で通販事業においては、自社ブランドの展開に加え、近年の需要変化に対応した商品ラインナップの最適化を行っています。また、グループ管轄事業として不動産賃貸や物流オペレーションの受託など、安定的な基盤となる事業も運営しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は88,548百万円となり、前年同期比で5.4%の増加を記録しました。一方で営業利益は5,727百万円(同5.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,768百万円(同35.1%減)となりました。

セグメント別では、ソリューション事業の売上高が前年比20.4%増と大きく伸長し、同事業の利益も76.5%増と大幅な改善を見せています。一方、通販事業は物価高騰や天候の影響を受け、売上高および利益ともに前年を下回る結果となりました。

成長ドライバー

成長の柱となるソリューション事業では、ダイレクトマーケティングに限定しない広範な事業者へのアプローチにより、物流代行や決済代行の収益性が向上しています。特に決済代行における貸倒リスク低減の取り組みが奏功し、強固な収益基盤を構築しています。

また、eコマース事業では構造改革を断行しており、不採算な旅行企画販売等からの撤退を進めつつ、防災関連商材などの好調な推移により利益を確保しています。今後もLPB(Logistics、Payment、BPO)への資源集中を通じて、独自性を追求した収益力の強化を目指します。

リスク

外部環境としては、円安の進行による輸入コストの上昇や、原材料・エネルギー価格の高騰が経営成績に影響を与えるリスクがあります。これに対し、為替予約によるヘッジや仕入ルートの多角化、パートナーとの連携によるコスト低減策を講じています。

また、物流機能は事業運営において極めて重要な役割を担っており、災害やシステムトラブルによる停滞を防ぐため、拠点の多拠点化を進めています。さらに、パンデミック等の異常事態に備えたBCPの策定や、拠点の分散化による強靭な供給体制の構築にも取り組んでいます。

競合

EC・通販市場は拡大を継続しているものの、参入企業の増加により業種や業態を問わない顧客獲得競争が激化する環境にあります。このような状況下において、同社は単なる販売だけでなく、物流や決済を含むソリューションの重要性が高まっていると捉えています。

特に人手不足や人件費の高騰といった課題に対し、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の需要は着実に拡大する見通しです。同社はこれらの課題を背景に、高度なソリューション提供を通じて競合他社との差別化を図り、強固な事業基盤の構築を目指しています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,850円となっており、時価総額は約638.3億円です。この際のPERは23.31倍、PBRは1.66倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは5.16%となっています。これらの指標は、同社が推進するソリューション事業へのシフトや構造改革の進捗を反映する要素となります。