事業モデル
同社は、国内事業と海外事業の2つのセグメントに区分し、繊維製品の企画・製造・販売を主軸としています。国内では「アンフィーロ」や「WEGO」といった戦略強化ブランドや、基幹ブランドの展開により、安定した事業基盤を構築しています。
海外事業においては、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの各地域で異なる特性を持つブランドを展開しています。特に欧米ではEコマースの伸長が寄与しており、アジアではオーダーメイドスーツの生産受注増加に伴う工場稼働率の向上が見られます。
KPI
当連結会計年度において、連結売上高は2,368億4百万円となり、前年同期比で13.6%の増加を記録しました。この成長を支えたのは、国内の主要ブランドの好調な推移と、海外におけるEコマーズの伸長による売上の拡大です。
また、在庫管理の徹底や広告宣伝費の効率化が奏功し、連結営業利益は116億4百万円(前年同期比14.3%増)となりました。さらに、親会社株主に帰属する当期純利益も100億94百万円と、前年同期比18.5%の増益を達成しています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は1760.7億円。
FY2024の売上高は1896.3億円。
FY2025の売上高は2083.9億円。
FY2026の売上高は2368.0億円。
成長ドライバー
成長戦略として、DXの活用による「商品企画・生産・物流改革」を推進しており、PLMシステムの導入により生産スピードの向上やトレーサビリティの向上を目指しています。これにより、サプライチェーンの可視化と効率化を図り、生産の最適化を図る方針です。
また、中長期経営ビジョン「ONWARD VISION 2030」のもと、ファッション領域のほか、ウェルネス領域やコーポレートデザイン領域の創造にも注力しています。さらに、OMO型店舗の拡大や、サステナブル経営を推進する「Green Onward」の深化を通じて、新たな価値提供と成長の加速を図っています。
リスク
事業面では、ファッション商品特有の消費者ニーズの急激な変化や、気象条件の変動による売上の変動リスクを抱えています。これに対し、同社は情報収集の迅速な反映や、生産拠点の分散、バックアップ体制の構築などにより、リスクの最小化に努めています。
また、海外事業における地政学的リスクや為替レートの変動、さらには知的財産権の侵害や情報漏洩といったリスクも認識しています。これらのリスクに対し、同社は専門家による調査やセキュリティの強化、コンプライアンス体制の徹底など、多角的な管理体制の構築を進めています。
競合
同社は、国内において「アンフィーロ」や「WEGO」といった独自のブランドポートフォリオを構築し、強固な顧客基盤を築いています。競合他社との差別化を図るため、戦略強化ブランドへのリソース集中と、独自の価値観に訴求する商品開発を継続しています。
海外市場においては、地域ごとに異なるブランド特性を活かした展開を行っており、特に欧米でのEコマース展開やアジアでの生産体制強化を進めています。これらの取り組みにより、グローバルな市場において独自の立ち位置を確立し、競争力の維持・向上を図る方針です。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は777円となっています。この時点での時価総額は約1052.1億円と算出されています。
同社の投資指標については、2026年8月26日時点のデータでPERは10.41倍、PBRは1.11倍となっています。また、同日時点の配当利回りは4.27%と算出されています。
