事業モデル
同社は食料品を主軸とした生活関連用品および衣料品の総合小売業を展開しており、首都圏と近畿圏を中心に店舗を展開しています。事業の柱となる小売事業に加え、クレジットカード、損害保険代理、教育、配送といった多角的な事業を展開する体制を構築しています。
特に配送事業においては、ネットスーパーや来店宅配の配送を担う子会社や関連会社との連携体制を整えています。また、独自のプライベートブランド「BIO-RAL」を展開し、他社との差別化を図ることで、単なる小売業に留まらない独自の価値提供を目指しています。
KPI
当連結会計年度における営業収益は8,813億25百万円となり、前年同期比で3.6%の成長を記録しました。このうち、小売事業の営業収益は8,809億44百万円に達し、同事業の成長が全体の業績を牽引しています。
収益の柱となる生鮮食品部門は3,732億83百万円、一般食品部門は3,836億18百万円と、いずれも前年比で成長を遂げています。これらの好調な推移により、営業利益は260億6百万円、経常利益は270億68百万円と、堅調な業績を確保しています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は7654.3億円。
FY2024の売上高は8097.1億円。
FY2025の売上高は8505.0億円。
FY2026の売上高は8813.3億円。
成長ドライバー
「第七次中期経営計画」に基づき、独自のプライベートブランド「BIO-RAL」の強化や、ネットスーパー事業のさらなる拡充を成長の柱としています。特に2027年秋には、首都圏でセンター出荷型ネットスーパーの運営を開始する計画であり、拠点の制約を解消した広域展開を目指しています。
また、Amazon.co.jpでの「BIO-RAL」商品の販売開始や、キャッシュレス決済の拡充など、デジタル技術を活用した販売促進を推進しています。さらに、生産性向上に向けた「カイゼンの輪をつなぐ活動」を通じて、人件費や物件費の増加を吸収するコスト構造の最適化も重要な成長戦略に含まれています。
リスク
深刻な人手不足やそれに伴う人件費の上昇、およびエネルギー価格や原材料費の高騰といったコスト構造の変化が、業績に影響を及ぼすリスクがあります。これに対し、同社はデジタル投資による生産性向上や、プライベートブランドの活用による原価の安定化で対応しています。
また、少子高齢化による市場規模の縮小や、競合他社の参入による競争の激化も重要なリスク要因として認識されています。これらに対し、同社は顧客データの分析に基づく商品・価格政策の最適化や、中長期的な損益シミュレーションに基づく店舗運営の効率化を進めています。
競合
食品スーパー業界においては、他業態の食品取り扱い拡大や、ネット通販大手による生鮮食品分野への参入など、業態の垣根を越えた競争が激化しています。こうした環境下で、同社は独自のブランド価値の向上と、デジタル技術を活用した利便性の提供により差別化を図っています。
特に、他社との同質化競争から脱却するため、独自の「商品」や「サービス」に磨きをかける戦略を推進しています。また、ネットスーパーの拡大や、独自の配送ネットワークの活用により、競合他社に対する優位性を構築し、顧客の利便性を高めることで競争優位性を確保する方針です。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,723円となっており、時価総額は約2298.8億円です。この時点でのPERは12.21倍、PBRは1.46倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは2.63%となっています。これらの指標は、同社が推進する中期経営計画の進捗や、成長に向けた投資の動向を反映する重要な指標となります。
