事業モデル
ホームセンター事業を主軸とし、金物・工具、資材・建材、園芸・農業用品の販売を展開しています。独自ブランド「パワー」「PRO」「H&G」といった多様なフォーマットを使い分け、地域特性に合わせた店舗展開を行っています。
物流面では子会社を通じて生産から販売までを一貫して管理するサプライチェーン体制を構築しています。さらに、リフォーム工事の請負や専門的なメンテナンスサービスなど、単なる物販に留まらない付加価値を提供することで顧客との接点を強化しています。
KPI
当連結会計年度におけるホームセンター事業の売上高は380,916百万円を記録しました。このうち、工具・金物・作業用品が約69,840百万円、園芸・農業・ペット用品が約116,313百万円と大きな割合を占めています。
また、PB商品の売上高構成比率は48.7%に達しており、前連結会計年度から0.4ポイント上昇しています。リフォーム事業の売上も前年比102.2%と堅調に推移し、多角的な成長を支える重要な要素となっています。
成長ドライバー
「2026年3月期-2028年3月期 中期経営計画」において、営業収益4,500億円、営業利益320億円の目標を掲げています。この達成に向け、ドミナントエリアでのシェア向上や、より小商圏で成立する店舗の展開を推進しています。
成長の源泉として、独自のPB商品開発による差別化と、ECサイト「コメリドットコム」を活用したネットとリアルの融合が挙げられます。特にBOPIS(ネット注文・店舗受取)の導入により、1,200を超える店舗網を活かした利便性の向上を図っています。
リスク
気候変動による季節商品の売れ行きへの影響や、それに伴う在庫調整の難しさがリスクとして挙げられています。特に園芸・農業用品は天候に左右されやすく、販売量や利益率が変動する可能性があるため、適切な商品運営が行われています。
また、人手不足に伴う人件費の上昇や、物流コストの高騰も経営上の課題として認識されています。これらに対し、同社は自動化・省力化に向けたシステム導入や、効率的な配送ルートの構築によるコスト削減に取り組んでいます。
競合
ホームセンター業界では、プロ向け需要やリフォーム需要を取り込むための店舗大型化が進み、競争が激化しています。特に業種や業態の垣根を越えた競合との争いにおいて、同社は独自の強みを活かした差別化戦略を展開しています。
具体的には、マイスター制度による従業員の教育強化や、専門性の高いリフォームサービスの拡充により「何でも相談できる」体制を構築しています。これにより、単なる価格競争に陥らないための顧客ロイヤルティの向上と商圏内での優位性確保を目指しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は3,510円となっており、時価総額は約1671.7億円です。PERは11.49倍、PBRは0.65倍と算出されており、割安な水準で評価されています。
配当利回りは1.63%となっており、安定した事業基盤を背景とした投資判断の材料となります。これらの数値は2026年7月1日時点の市場データに基づいたものです。