事業モデル
同社は、北部九州および山口地域を拠点とした百貨店業を主軸に、友の会事業や関連するギフト販売、飲食事業を展開する企業集団です。百貨店としての強みである編集力を活かした売場づくりや、商品・販売・サービス力の強化を通じて、地域における独自の地位を確立しています。
事業運営においては、店舗内のレストラン運営や、ギフトの卸売、さらには情報処理サービスなどの関連事業を含めた多角的な展開を行っています。また、地域経済の活性化に寄与する「地域商社」構想への参画など、従来の枠組みを超えた収益基盤の多様化にも取り組んでいます。
KPI
同社は、経営指標として売上高営業利益率および売上高経常利益率を重視しています。これらは投資家が経営戦略の進捗や企業価値を的確に把握するための重要な指標として採用されています。
2027年度の目標として、売上高は227億円、営業利益は11億円、経常利益は9億円を目指しており、これに伴う利益率の向上を計画しています。これらの目標は、中期経営計画に基づき、資産価値の向上と安定的な収益確保に向けた戦略的な目標設定となっています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は225.7億円。
FY2024の売上高は225.2億円。
FY2025の売上高は221.6億円。
FY2026の売上高は212.8億円。
成長ドライバー
成長の柱として、デジタル推進による顧客接点の拡大と、若年層を含む幅広い層への訴求を強化しています。特に「井筒屋アプリ」の導入により、登録会員数の増加と効果的な営業施策の展開を進めています。
また、店舗内での新業態の導入や、特定のターゲットに向けた商品展開の拡充も成長を牽引する要素です。さらに、地域商社構想を通じた新商品の開発や、他拠点との連携による送客強化など、地域密着型の戦略を通じて収益基盤の拡大を図っています。
リスク
事業基盤としては、地域の景気動向や競合他社の参入、再開発事業などの影響を受けるリスクがあります。これに対し、店舗の魅力向上や売場改修、独自の編集力を活かした商品力の強化によって、地域における優位性の確保に努めています。
また、食品の品質管理や情報セキュリティ、自然災害への備えなど、事業継続に不可欠なリスク管理体制を整備しています。具体的には、HACCPに基づく衛生管理の徹底や、システムへの冗長性の確保、事業継続計画(BCP)の策定など、多角的な対策を講じています。
競合
同社は、地域に根ざした百貨店として、他小売業との差別化を推進しています。単なる規模の拡大ではなく、独自の品揃えやサービスを提供することで、競合他社との差別化を図り、安定的な収益基盤の確立を目指しています。
特に、地域特有のニーズに応えるための売場づくりや、独自のブランド価値の向上に注力しています。これにより、地域における唯一無二の存在感を高め、競合環境における優位性を確保する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は380円となっています。この時点での時価総額は約41.9億円であり、市場における評価を反映しています。
同社のPERは8.56倍、PBRは0.34倍となっており、配当利回りは1.86%を記録しています。これらの指標は、2026年8月26日時点のデータに基づいた数値です。
