事業モデル

当グループは銀行・信託業務を中核とし、クレジットカードや投資運用、リースなど多岐にわたる金融サービスを提供しています。事業報告セグメントは「個人」「法人」「市場」の3つに区分され、それぞれで独自の役割を担っています。

特にリテール特化の歴史で培った質の高いバランスシートが競争力の源泉となっており、預金と貸出金の両面から地域社会を支える体制を構築しています。多様な金融ニーズに応えるため、リアルとデジタルの両輪によるアプローチを展開しています。

KPI

当連結会計年度の業績は、業務粗利益が前年比1,172億円増の8,088億円に達し、実質業務純益も503億円増加しました。この成長を支えたのは、国内における貸出金利回りの上昇や預貸金利益の増加によるものです。

財務面では、連結総資産が76兆2,978億円となり、うち貸出金は47兆6,346億円に達しています。また、当期純利益は前年比で453億円増加し、1株当たり当期純益は113円82銭を記録しました。

成長ドライバー

新中期経営計画「Shift to the Next Stage」では、金利のある世界の定着を見据えた預金・貸出金の量的拡大と質的向上を目指しています。特にリテール特化の強みを活かし、高度なALM運営を通じて持続的な資金供給体制を強化する方針です。

また、次世代成長ドライバーの創出や経営基盤の構造改革にも取り組んでおり、外部環境に左右されにくい収益構造の確立を目指しています。デジタル化への対応や、多様化する顧客の「こまりごと」に対するソリューション提供が重要な柱となります。

リスク

金融政策の変更に伴う金利動向の変化や、地政学リスクによる経済環境の不透明感など、外部要因による影響を注視しています。特に、金利上昇や物価高騰が顧客の業績に与える影響は、与信コストの増減を通じて経営に影響を及ぼす可能性があります。

また、高度な専門性を有する人財の確保や、サイバー攻撃への対応といったシステム・セキュリティ面のリスクも重要視されています。さらに、気候変動などのサステナビリティに関する課題への対応が不十分な場合、将来的な成長機会の喪失につながるリスクを認識しています。

競合

金融業界では、規制緩和やAI活用によるデジタルトランスフォーメーションの進展により、競争環境が厳しさを増しています。特に、他行との統合・再編や業務提携が進む中で、独自の強みを持つことが求められる状況にあります。

当グループは「リテールNo.1」を目指す方針を掲げ、競合に対する優位性を確保するための構造改革を進めています。単なる金融サービスの提供にとどまらず、高度なソリューションの提供を通じて差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、株価は2,481.5円となっており、時価総額は約54941.9億円です。同日のデータに基づくPERは21.55倍、PBRは1.83倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは1.51%となっています。これらの指標は、現在の市場環境における企業の評価を反映する重要な要素となります。