事業モデル

当行は、預金や貸付といった伝統的な銀行業務を中核としつつ、子会社を通じてリース、クレジットカード、証券、コンサルティング等の多角的な金融サービスを展開しています。地域経済の活性化に向けた多様な商品提供を行い、顧客のニーズに応える体制を構築しています。

特に法人向けには、グループ会社の連携による人材紹介やM&Aアドバイザリー、DX・AIツールの導入支援など、非金融領域を含む高度なコンサルティングを提供しています。個人向けにも、資産形成から相続まで対応するワンストップの相談体制を整え、地域に根ざした事業展開を行っています。

KPI

当連結会計年度において、経常収益は前年比852億円増の2,359億円となり、経常利益は375億円と前年比94億円の増加を記録しました。親会社株主に帰属する当期純利益も、前年比49億円増の256億円となりました。

経営指標として、中期経営計画では2028年度までに、親会社株主に帰属する当期純利益500億円程度、連結ROE 11%程度、連結コアOHR 50%程度の達成を目指しています。これらの目標に向け、効率性と収益性の向上に向けた施策を推進しています。

成長ドライバー

デジタル戦略の推進により、提供するサービスの利便性を高めるとともに、顧客接点の拡大を図っています。特に「北洋銀行アプリ」は利用者が前年比1.6倍の57万人に達し、高い評価を獲得しています。

また、北海道特有の課題である人手不足やDX推進に対し、グループ一体となった伴走型支援を展開することで、新たな価値提供を目指しています。非金融・多角化戦略を通じて、地域経済の変革を支えるパートナーとしての地位確立を成長の柱としています。

リスク

信用リスクについては、北海道の景気動向や不動産価格の変動により、不良債権の増加や貸倒償却引当費用の増大が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。しかし、現状の貸出金に対する不良債権比率は1.13%と低位な水準で推移しています。

また、市場リスクとして金利や為替の変動による有価証券評価への影響、さらにはシステム障害やサイバー攻撃による信用失墜のリスクも認識されています。これらに対し、定期的な分析や高度なセキュリティ対策を講じることで、経営への悪影響を最小限に抑える体制を整えています。

競合

当行は地域経済の活性化に貢献する立場として、独自の強みを持つ多角的な事業ポートフォリオを展開しています。銀行業務のみならずリースやコンサルティングを含む広範なサービスを提供することで、競合他社との差別化を図っています。

特に法人向けでは、単なる金融提供にとどまらない経営課題の解決に向けた伴走型支援を強化しており、地域内での独自の立ち位置を確立しています。これらの取り組みを通じて、地域の持続可能な未来への貢献と企業価値の向上を目指す方針です。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、株価は1,311円となっており、時価総額は約4867.3億円です。同日のデータに基づくPERは19.12倍、PBRは1.23倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは2.46%となっています。これらの指標に基づき、市場における評価と今後の成長に向けた投資価値の検討が行われています。