事業モデル
当行は愛媛県を中心とした地域金融機関として、預金・貸出・為替等の銀行業務を中核に据えた事業を展開しています。グループ内にはリースやクレジットカード、コンピュータ関連など多岐にわたる付随業務を行う子会社を有しており、幅広いサービスを提供しています。
さらに、ベンチャー企業や農林水産業への投資、船舶取得に向けた金銭債権の管理など、地域経済を支えるための多様な金融ソリューションを展開しています。これらの事業は「ひめぎんグループ」としての信頼を基盤として構築されています。
KPI
当連結会計年度において、預金・譲渡性預金は前年比760億円増の2兆7,785億円に達し、貸出金も381億円増加の2兆138億円となりました。有価証券についても効率的な運用により175億円の増加を記録しています。
収益面では、円金利上昇に伴う貸出金利息の増加や株式売却益の寄与により、経常利益は前連結会計年度比28億29百万円増の106億65百万円となりました。また、当期純利益も前年比14億96百万円増加し、堅調な推移を見せています。
成長ドライバー
第18次中期経営計画「変革への挑戦3rd stage」において、「金融プラス1」の収益力の強化を掲げています。これは法人・個人コンサルティングやグループの総合力を活用することで、従来の枠を超えた付加価値を提供し、収益基盤を強固にする戦略です。
また、DX推進による生産性向上や人的資本経営への投資を通じて、業務効率化と企業価値の向上を目指しています。これらの取り組みにより、中長期的なROEの向上と地域におけるシェア拡大の両立を図る方針です。
リスク
主要なリスクとして、貸出金における信用リスクおよび有価証券運用における金利・株価変動等の市場リスクを特定しています。特に地元の経済情勢の変化が貸出先の業況に与える影響や、資産の評価損への懸念に対し、厳格な管理体制を敷いています。
その他にも、金利動向による資金調達コストの変動や、システム障害・サイバー攻撃といったIT環境におけるリスクも認識しています。これらのリスクに対しては、定期的なストレステストやセキュリティ管理部門の設置などにより、多角的な防御策を講じています。
競合
地域金融機関として、人口減少や高齢化、人手不足といった構造的な課題に直面する地域経済において重要な役割を担っています。競合環境においては、単なる金利競争だけでなく、高度なコンサルティングや付加価値の提供が差別化の鍵となります。
当行は「金融プラス1」戦略を通じて、グループの総合力を活用した独自のサービス展開を目指しています。地域密着型の強みを活かしつつ、DXや人的資本への投資を通じて、競合他社に対する優位性を構築する方針です。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、当社の株価は2,114円となっています。
同社は安定した経営基盤を維持しており、中期経営計画において目標とする連結自己資本比率8%以上を継続的に目指しています。地域における強固な地盤と、金利環境の変化に対応する戦略的な事業展開が評価のポイントとなります。