事業モデル

証券業を中核とした投資・金融サービスを展開しており、有価証券の売買や仲介、アセット・マネジメント、銀行業務など多岐にわたるサービスを提供しています。国内のみならず世界の主要な金融資本市場を網羅する拠点を持ち、顧客に対して資金調達と資産運用の両面で幅広いソリューションを提供しています。

事業はウェルス・マネジメント3772、インベストメント・マネジメント、ホールセールといった複数のセグメントに分かれて運営されています。各部門において、個別のニーズに応えるコンサルティングやデジタルツールを活用したサービス提供を行い、安定的な収益基盤の構築を進めています。

KPI

当期の収益合計(金融費用控除後)は前年比14.5%増の2兆1,677億円に達し、強固な経営成績を示しています。これに伴い、当社株主に帰属する当期純利益は3,621億円となり、過去最高益を更新しました。

主要な指標として、自己資本利益率は10.1%を記録しており、効率的な資本運用が行われています。また、当期のEPSは前年の111.03円から118.99円へと向上し、株主への価値提供が進んでいることが示されています。

成長ドライバー

ウェルス・マネジメント部門では、包括的な資産管理サービスの充実によりストック資産の純増が継続しており、ストック収入の費用カバー率も72%まで上昇しました。これにより、同部門の税引前当期純利益は過去最高を更新しています。

インベストメント・マネジメント部門では、海外事業の買収を通じて運用資産残高が136.9兆円に達し、過去最高となりました。また、ホールセール部門においてもグローバル・マーケッツやインベストメント・バンキングが高い水準を実現しており、成長を牽引しています。

リスク

金融市場は地政学的イベントや経済情勢の変動により大きな影響を受ける可能性があり、特に海外ビジネスにおいては競争の激化やモデルの見直しが求められるリスクがあります。また、トレーディング活動における損失や、特定の資産への集中投資によるリスクも存在します。

さらに、サイバー攻撃による情報漏洩や、人材の確保・育成の困難といったオペレーショナルな課題にも直面しています。規制環境の変化に伴う法的責任や、マネー・ローンダリング対策への不備による行政処分などのレピュテーショナル・リスクも重要な管理項目となっています。

競合

金融業界は非常に激しい競争にさらされており、他の金融機関のみならず非金融企業の参入による競争が加速しています。特に海外市場においては、ビジネスモデルの高度化や差別化が求められる環境にあります。

また、金融グループの統合や再編、戦略的な提携といった動きも業界構造を変化させる要因となります。同社はこれらの動向を注視しつつ、独自の強みを持つサービス提供を通じて競争優位性の確保に取り組んでいます。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、株価は1,559円となっており、PERは11.78倍と算出されています。同日のデータに基づくPBRは1.20倍であり、配当利回りは3.25%を記録しています。

これらの数値は、同社が安定した収益基盤を持ちつつ、成長に向けた投資と株主還元のバランスを追求している現状を反映しています。時価総額は約45,884.7億円(2026年8月17日時点)となっています。