事業モデル

独立系証券会社として、有価証券を中核とした投資・金融サービスを展開しています。主な業務には、有価証券の売買や取次ぎ、引受け、募集などの多岐にわたる機能が含まれます。

近年は、単なる商品の提供にとどまらず、顧客一人ひとりのライフプランや価値観に寄り添う高度な提案を重視しています。特に投資信託や独自のファンドラップサービスを通じて、長期的な資産形成を支援する体制を構築しています。

KPI

当事業年度の営業収益は217億25百万円となり、前事業年度比で15.3%の増収を記録しました。このうち株式受入手数料は72億98百万円と、前年比36.3%の大幅な増加を見せています。

投資信託分野では、3月末の株式投資信託残高が1兆2,104億円に達し、前事業年度比で19.6%の増加となりました。これに伴い、信託報酬による販管費カバー率は51.7%を達成しています。

成長ドライバー

中期経営計画に基づき、売買手数料に依存しない残高連動報酬ベースの収益構造への転換を推進しています。2025年7月からは「丸三ファンドラップサービス」を開始し、新たな資産導入ルートの開拓を図っています。

また、株式営業においては目利き力と提案力を強化し、推奨する個別銘柄の残高増加を目指しています。さらに、引受主幹事案件の獲得拡大にも取り組むことで、資本コストを上回るROEの達成を目指す方針です。

リスク

株式市場の変動が業績に与える影響は大きく、当事業年度の営業収益のうち株式委託手数料が占める割合は33.5%となっています。このため、売買手数料依存から脱却するための構造改革が重要な課題とされています。

その他にも、保有有価証券に係る市場リスクや、システム障害・サイバー攻撃による情報漏洩のリスクを抱えています。これらに対し、バックアップセンターの設置やセキュリティポリシーの整備、社内教育の徹底などにより対応しています。

競合

独立系証券会社として、特定の系列に属さない独自の立ち位置を確立しています。他社との差別化として、高度な情報提供や選別的な銘柄提案を通じて顧客との信頼関係を構築する戦略をとっています。

特に投資信託分野では、分かりやすい説明やシミュレーションツールの活用により、競合環境下でも質の高いサービスを提供することに注力しています。独自の強みを訴求することで、新規上場企業の引受けなどにおいても存在感を示しています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の株価は1,209円となっており、同日の市場データに基づくと時価総額は約808.3億円です。この時点でのPERは16.13倍、PBRは1.57倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは3.77%を記録しています。これらの指標は、現在の市場環境における企業の評価を反映した数値となっています。